美しきロックグラス|Christofleクリストフル

漆器屋を営んでおりますので、Barで使う食器と言いますか、主にグラスですが、それなりに「こだわり」を持って選んでいます。
今回は、お酒の話ではなく、お酒の器「ロックグラス」について書きたいと思います。

ロックグラスは、正式には「オールド・ファッションド・グラス」と呼ばれていまして、大きな氷を入れ、ウイスキーやラムなどをオン・ザ・ロックで飲む時に使うグラスです。
口が広く、背の低い形状。
「オールド・ファッションド」というカクテルに使っていたことが由来と言われているようです。

Heiando BarをOPENする際、そこで使うグラス類は、予算の許す範囲で結構贅沢をしました。
内装にこだわったBarですので、グラス類が安物では興ざめですので。

特にロックグラスは、ブランドにこだわりがある訳ではございませんが、大ぶりで重厚感のあるものが好きです。
ハードボイルドな感じで。笑

色々とグラスを見て回りましたが、最終的に選んだロックグラスはスウェーデンのブランド「オレフォス」(Orrefors)。
ノーベル賞の晩餐会で使われる器として有名なブランドでもあります。


(オレフォスさんのロックグラス。HPはこちらをご参照ください)

私の好みの「大ぶりで重厚感」のあるフォルム。
それでいて、シンプルな美しさを追求しており、真っ赤に塗り上げたHeiando Barのカウンターとの相性の良さと言いますか、お互いが引き立てあえる感じがしまして、オレフォスのグラスとしました。

残念なことではありますが、ガラスの器の宿命でもありますが、丁寧に扱っていましても割れてしまいます。
お客様が割ってしまうこともゼロではありません。

徐々にロックグラスの数が減ってきてしまい。。
オレフォスさんに追加しようと思ったところ、Heiando Barで使っているサイズは廃盤になってしまったと。

私の好きな「大ぶりで重厚感のある」ロックグラスは、最近は不人気らしく、直径9センチほどあるのですが、このサイズはもう生産していないとのことでした。。

当時のバーテンダーと相談したところ、バカラ(Baccarat)のマッセナというロックグラスが良いと。
さっそくBaccaratに確認しましたが、こちらも直径9センチは廃盤になり、小さいサイズの取り扱いのみとのことでした。

バカラの担当者さんが各店舗に問い合わせしてくれ、2個ほど大きなサイズが見つかりましたのですぐに購入。
2代目ロックグラスは、バカラさんのマッセナとなりました。
実に美しいグラスでさすがです。
まあ、高額でしたが、高いだけの満足感はあります。


(こちらがバカラのグラス。公式サイトはこちらをご参照小さいサイズだと思います)

そしてHeiando Barも5年目に。
やはり、徐々に数が足りなくなりました。。

3代目ロックグラスに採用となりましたものがこちら。
銀のカトラリーで圧倒的な存在感を示すクリストフル(Christofle)のロックグラス。

これも美しい。

(こちらがクリストフルのグラス。HPにはやはり小さいサイズのみ掲載されています。ご覧ください

形容する言葉が単調で申し訳ないのですが美しいです。

こちらも、直径9センチタイプの在庫は少なく、各店舗から取り寄せして頂きました。
(廃盤かどうかは確認しておりません)

直径8センチにすれば、こんなに困ることもないのですが。。
8センチの方が女性の手にも馴染みやすいですし、選択肢も広がるのですが、この1センチの妥協がなかなか出来ないものでして。。

丸氷はご存知でしょうか?
ロックグラスに入れる丸い氷で、オン・ザ・ロックを頼まれた方に使います。


(クリストフルの器でのロックスタイル。美しい趣きですね)

直径の違うグラスが共存すると、準備する丸氷の種類が増えオペレーションが大変というBar特有の事情もございます。

そんな理由も若干はありますが、やはり、究極的には「私の小さなこだわり」に尽きると思います。
やや世間様からニーズが無くなっている風の「大ぶり重量級」のロックグラス。
要するに、これが「好きだ」ということです。

共感してくださる方も少なそうですが、Heiando Barにお越しの際は、そんな部分もお楽しみ頂ければと思います。
当面は、このスタイルを続けたいと思っていますので。


(3世代のロックグラスを並べてみました。右から初代オレフォス、2代目バカラ、3代目クリストフルとなります。バカラさんのグラスは、欠けてしまったものの撮影となっております。ご了承ください)

Heiando Bar ( He&Bar )
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。

=最近の投稿=
12|自宅で美味しいハイボールの作り方
13|お洒落な限定ボトル「アマレット」
14|ロイヤルワラント(英国王室御用達)ロイヤルハウスホールド
15|禁断のお酒「アブサン」
16|不屈のお酒|オールド・パー
17|宅飲みを楽しく豊かに!|簡単リキュール特集
18|アメフトボトルが存在した!|ニッカーズ
19|2020年限定品|アードベッグ・ブラック
BARブログのTOPはこちら

ABOUTこの記事をかいた人

漆器 山田平安堂とHeiando Barの代表取締役。 昔はお酒が飲めなかったのに、今ではお酒マニア。 漆器とお酒の魅力を伝えます!