ノンアルカクテルその2｜シャーリーテンプル／バージンブリーズ

前回に引き続き、今回も「ノンアルコール・カクテル」について少々。
（前回の「お酒を飲めない人はBARに来てはいけないのか｜ノンアルコールのカクテル」はこちら）

BARには、純粋に「お酒を楽しむ」という役割がありますが、多くの方は、お酒を楽しみつつ、会話を楽しみ、その場の雰囲気を楽しみ、それそれの楽しい時間を過ごされています。
お酒は、BARを楽しむ要素の一つではありますが、それが絶対ではないと思います。
お酒の苦手な方、飲めない方の為に、過去のバーテンダーさん達が工夫したものが「ノンアルコール・カクテル」

お酒が苦手な方も、お酒好きな方同様に「BARを楽しんでください」というバーテンダーからのメッセージでもあります。

カクテルの数ほどノンアル・カクテルは種類が豊富ではありませんが、それでもかなりのノンアルカクテルは考案されていますし、前回ご紹介した「金柑のサラトガクーラー」のように、その時の食材で創意工夫されたノンアル・カクテルを作り出すことも可能です。
今回も、数あるノンアルカクテルの中から、超有名なノンアルを2種類ほどご紹介いたします。

シャーリー・テンプル

写真の通り、レモン1個分の皮を綺麗にスライスし飾り付ける、ちょっと手の込んだノンアルコール・カクテル。
テンション上がること間違いなしのノンアルカクテルです。
（手が込んでいるので、すべてのBARがこのスタイルで出しているとは限りません。）

アメリカで、親がお酒を飲んでいる場で子供も楽しめるようにと作られたカクテルで、当時有名だった子役俳優シャーリー・テンプルさんの名前から命名されています。
本人の知らぬところで、勝手にカクテル名にされていたみたいですが。。

レシピは、ジンジャーエールにグレナデンシロップを少々。
写真のような飾りレモンか、カットやスライスレモンを添えて完成です。

バージン・ブリーズ

「シーブリーズ」という有名なカクテルがありまして、そのカクテルからアルコールを抜いたものが「バージン・ブリーズ」
正式レシピは、グレープフルーツジュース2にグランベリージュース1。
甘みが少なく、酸味が効いていますので、さっぱり飲める人気のノンアルコール・カクテルです。
撮影の時は、フレッシュのグレープフルーツを使いましたので、シェイクをしてくれました。
シェイクすることで、よく冷え、そして空気が含まれ優しい味わいとなりまして、これはこれでお勧めです。

なお、シーブリーズは、これにウォッカを加えたカクテルになります。

最後に

Heiando Barは、「漆のある空間を楽しんで頂きたい」という平安堂のメッセージが込められたBARですので、もちろん、お酒の飲める、飲めないに関わらず、ぜひ、ご来店頂きたいと思っておりますし、そのような趣旨で、今回、ノンアルコール・カクテルのご紹介をさせて頂きました。
ただ、ノンアルコール・カクテルが創作された背景には、前述しました通り、「お酒の飲めない方にも、同じように楽しんでもらいたい」という先人バーテンダーさん達の想いがあるのだろうと思います。
基本、お酒のコラムを中心に書いておりますので、お酒を飲まない方がこのコラムにたどり着くケースは少ないのではないかなと思わないでもありませんが、このコラムが目に止まりましたら、そんな想いのノンアルカクテルですので、ぜひBARに行き「胸を張ってオーダーしてみてください！」