お酒を飲めない人はBARに来てはいけないのか｜ノンアルコールのカクテル

「お酒を飲めない方はBARに来てはいけないのか」
と、少し刺激的なタイトルで書き出しましたが、もちろん、お酒が飲めない方、あまり得意でない方も、BARには沢山いらっしゃっていますし、気兼ねなくお越しくださいと思っています。

今までは「酒好き」の方を前提にコラムを書いていましたが、今回は「お酒が得意でない方」に寄り添ったコラムを書きたいと思います。

フレッシュフルーツを使ったノンアルカクテル。BARに来た感じがあって良いと思いますよ！

私も昔は苦手でした

「酒飲みのお前に、酒が苦手な人の気持ちが分かるのか？」とツッコまれそうですが、私も昔はお酒が苦手でした。
この10数年で知り合った方は「信じがたい」という表情をされてしまうほど、今では「お酒の強い人」になってしまいましたが、学生時代からの友人などは、「本当に酒が強くなったなぁ」と感嘆させるほど、20代の頃はお酒が苦手でしたし、お酒を避けていました。
ですので、お酒の苦手な方の気持ち、よく分かります。
立場柄もありましたし、断れない性格もあり、無理して飲んでいたら、いつの間にか強くなってしまっていましたが、本当は、飲めない体質なら飲まないほうが良いのかもしれませんね。
飲めるは飲めるで楽しいですが。笑

BARの魅力

BARには様々な魅力があると思っています。
純粋にお酒を楽しむ場を想像すると思いますが、BARのお客様を見ますと、カクテルや様々なお酒を楽しまれる方と同じくらい、お客様同士の会話を楽しんでいられる方がいらっしゃいます。
馴染みのお客様ですと、バーテンダーとの会話を楽しまれていますし、私も、一人でふらっと立ち寄る馴染みのBARは何か所かございますが、お酒を楽しみつつ、馴染みのバーテンダーとの会話を楽しんだり、常連のお客様同士で仲良くなっているので、常連の方々と楽しく会話を楽しんでいます。

こう考えてみますと、BARは、お酒は重要なキーワードではありますが、お酒以外の楽しみに比重が置かれているケースも非常に高いということになります。

逆に言えば、お酒が苦手な方でも楽しみ方は沢山あるということですね。
BARからお酒を抜いても、その魅力は十分にあるということになります。

ノンアルコール・カクテルをもっと楽しんで欲しい

Heiando Barにも、お酒の飲めないお客さまは、普通にいらっしゃいます。
残念なことに、お酒の飲めない方が一人でふらっと立ち寄るようなケースはあまりありませんで、そこは寂しいところですが、2名、3名のお客様ですと、お一人くらい飲まない方がいらっしゃるケースは多々あります。

お酒を飲まれない方の多くは、遠慮なのか、存在を知らないのか、本当に好きなのか分かりませんが、烏龍茶かジンジャーエールを頼む方がほとんどです。
BARに来る前に食事をされていたと思うのですが、おそらく、食事のときもお茶を飲まれていたのだろうと思いますので、いくらお茶が好きでも飽きてしまっているのではないかなぁと、こちらが心配してしまいます。笑

料理で苦手な食材があれば、それを抜いてもらって調理することが料理人にできるのですから、バーテンダーも、お酒が苦手な方がいましたら、お酒を抜きながら美味しいカクテルをお作りすることが可能です。

最近は、ノンアルコールに特化したBARもあるようで、認知度、人気も出てきているのかもしれませんが、もっとノンアルコール・カクテルを楽しむ文化があれば、お酒の苦手な方も楽しめるのにと思った次第です。

ノンアルコール・カクテルのご紹介

＝金柑（きんかん）のサラトガクーラー＝
ノンアルコール・カクテルの代表の1つ「サラトガ・クーラー」は、ライムと少しのシロップ、ジンジャーエールで作ります。
たまたま、Heianodo Barに、フレッシュの金柑がありましたので、今回は、ライムの代わりに金柑、シロップの代わりにジンジャー蜂蜜を使ったアレンジバージョンです。
このように、その日にあるフルーツ（金柑がフルーツなのか分かりませんが）を使ったノンアルコールカクテルを作ることも可能ですし、旬のフルーツで作るノンアルカクテルは美味しいですよ！

＝シンデレラ＝
深夜0時に帰らなくてはならないシンデレラにちなんで作られたノンアルコールカクテルの代表。
一番有名なノンアルカクテルかもしれません。

レシピは、オレンジジュース、パイナップルジュース、レモンジュースを同量いれ、シェイカーでシェイク。
シェイクというBARならでは作業が入りますので、カクテル感も倍増です。
また、シェイクすることで、ただのミックスジュースではなく、空気が含まれ、酸味がありつつも、柔らかみが表現されますので、ただミックスするものより何倍も美味しくなります。

少しグレナデン・シロップを入れ鮮やかにしています。

最後に

もう1回くらいノンアルコール・カクテルでコラムを書きたいなと思っていますが、今回はこれくらいで終わりにします。
BARの空間を楽しむ、会話を楽しむに、お酒の有無は関係ないと思いますので、お酒が飲めない方、苦手な方も遠慮なくお越し頂ければと思っています。
烏龍茶やジンジャーエールでも構いませんが、せっかくバーテンダーという「飲み物を作るプロ」がいますので、ノンアルカクテルも試してみてください。
BARらしさもお楽しみ頂けますし、会話も弾むと思います。