スペイサイドの隠れた銘酒|グレンエルギン12年

前回のコラムで、有名なブレンデッド・ウイスキー「シーバス・リーガル」のキーモルトとして有名な「ロングモーン18年」という長熟のスコッチをご紹介させて頂きました。
ロングモーンの記事はこちら
「キーモルト」というのは、様々な原酒をブレンドしてウイスキーを作る際に重要となる、いくつかの主要な原酒を指しています。
「鍵となるモルトウイスキー」ということですね。

今回も、この「キーモルト」にちなんだ1本「グレン・エルギン12年(Glen Elgin12y)」をご紹介したいと思います。

グレンエルギン蒸留所

グレンエルギンやグレンエルギン蒸留所と聞いても、ピンとくる方、ご存じの方は少ないと思います。
前回のロングモーンは、「シーバス・リーガル」を支える影の立役者としてご紹介をしましたが、こちらの「グレンエルギン」は、こちらも広く親しまれているブレンデッド・ウイスキーの代表銘柄「ホワイトホース」のキーモルトとして知られた蒸留所となります。

スコットランドで最もウイスキー作りの栄えている「スペイサイド地方」に位置し、バランス良く華やかなウイスキーを作る蒸留所でして、一般的な知名度こそ低いですが重要な役割を担った蒸留所であります。
これは、読んだ記事の受け売りでしかありませんが、昔のホワイトホースより、今のホワイトホースの方が「グレンエルギン」のテイストが強くなってきていて、歳を重ねるごとに「グレンエルギン」の重要性が高まっている、構成比率が高まっていると言われているようです。
(実際の構成比率は非公開です)

グレンエルギン12年(Glen Elgin12y)

1900年から蒸留を開始しているとのことですので歴史は古いのですが、シングルモルトとしての販売は1990年くらいから。
相当の期間を「黒子に徹していた」蒸留所となります。

発売当初のシングルモルトは「ホワイトホース・グレンエルギン」という表記。
2004年から、ホワイトホースを外し、「グレンエルギン」の表記に統一されたとのこと。
ホワイトホースとのゆかりを感じさせる歴史ですね。

前回ご紹介の「ロングモーン」もそうなのですが、こちらの「グレンエルギン」も、「スペイサイドの隠れた美酒」と言われているようで、知名度こそ有名スコッチに劣りますが、確かな味わいで、シングルモルトを愛する方々の中でしっかりとした評価を得ています。

味わいはバランス型。
軽やかで華やかさがあり、蜂蜜の感じを感じやすいテイストだなと思いました。

最後に

前回のロングモーンは18年と長期熟成になりますので、お値段も少々お高くなってしまいますが、こちらのグレンエルギンは12年となり、お値段の感じ方は人それぞれだと思いますが、手頃な価格帯での提供となっています。
昨今のウイスキーの価格高騰を考えますと、知名度がやや低いということに起因するのかもしれませんが、この味わいと価格のバランスはとても良い1本だと感じました。

人気が出れば品薄になり価格があがる。
これは摂理ですので避けがたいですが、だからこそ、このようなお値打ちな1本に出会えた面白さもあるのだなぁと思わせるスコッチです。
BARだからこそ楽しめる様々な価値のウイスキー。
Hewiando Barでお楽しみ頂ければ幸いですが、お近くのBARでも構いませんので、様々な価値を飲み比べて楽しんでみてください!

Heiando Bar ( He&Bar )
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
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お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
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