新着レビュー|グレンリベット24年&26年(The Glenlivet 24y&26y)

Heiando Barに、大物スコッチが入りました。

「The Glenlivet Single Cask 2022 24y」
「The Glenlivet Single Cask 2022 26y」

グレンリベットの24年と26年ということです。

大物らしく、特製「木箱」に収納されています。

さっそく、どんな大物かご紹介していきたいと思います。

グレンリベットのおさらい

何度かこのコラムでご紹介しているグレンリベットですが、一番参考になるものは「基準となるウイスキー」というコラムかなと思います。
こちらも是非、ご一読ください。

軽くおさらいをしますと、政府公認第1号となるスコッチ蒸留所であり、それゆえ、The Glenlivetと「THE」が頭についています。
つまり、最古のスコッチ蒸留所でもありますし、販売数量からみても、世界で最も愛されているスコッチでもありまして、「スコッチの王様」と言える立ち位置になり、決して大袈裟な表現ではないと思います。

Heiando Barのバーテンダーは、ウイスキーの味の基準を、グレンリベット12年にしているようです。
(他にもありますが)

こちらが世界で愛されるグレンリベットのスタンダード。12年熟成です。

大物ぶりのご紹介

「The Glenlivet Single Cask 2022 24y」
「The Glenlivet Single Cask 2022 26y」

簡略して書けば、グレンリベット・シングルカスク24年/グレンリベット・シングルカスク26年。

ウイスキーが好きな方でしたら当たり前のことなのですが、昨今のウイスキーブームもあり、原酒が世界的に枯渇しています。
そのような中で、24年、26年という長期熟成は、それだけで非常に高い価値のある1本です。

「シングルモルト」という言葉は聞いたことある方も多いのではないかなと思います。
世の中の多くは、シングルモルト・ウイスキー(日本で言えば山崎や白州)とブレンデッド・ウイスキー(日本でいうと響)です。
シングルモルトは、1つの蒸留所の樽熟成した原酒を使います。
一般的には、1つの蒸留所にある複数の樽を調合してリリースしています。

今回のグレンリベットは、シングルモルトと似ている言葉ですが「シングルカスク」
訳すと「1つの樽」
つまり、1つの蒸留所であるだけではなく、「1つの樽」のみで構成されているウイスキーとなります。

24年の情報です

26年の情報です。
ラベルを見ているだけで色々な情報が楽しめます!

商品名から分かる2つの情報「熟成年数」「シングルカスク」でも充分に大物なのですが、更に付け加えるのであれば「カスクストレングス」での出荷。
これは、一般的なウイスキーは、瓶に詰めて出荷する際に加水して出荷するのですが、この「カスクストレングス」は、加水することなくそのまま瓶に詰めることを指します。
「原酒のまま味わってください」というスタイルです。

「加水している」と聞くとネガティブに感じるかもしれませんが、アルコール度数を一定にし、多くの方にとり飲みやすくする工程でして、薄めていると言えばその通りですが、加水していないウイスキーを飲めない方は多いと思いますので、ごく一般的なこととご理解ください。

なんにしましても、この大物は、加水されない「カスクストレングス」という付加価値もついています。
1つの樽しか使いませんので、本数も、僅か「186本」ずつの、誠に少量のリリースになっています。

24年と26年の違い

アルコール度数が違います。
24年が54.1度で、26年が44.3度です。
水分が蒸発すればアルコール度数が高くなると思うのですが、環境の違いからか、長期熟成している方がアルコール度数が低いという不思議な減少が起きていますね。
26年は、加水することなく、普通のウイスキーと同程度のアルコール度数ですので、「このタイミング」が発売の限界だったのではないかななど、憶測したりして楽しんでいます。

味わいも違います。
いずれも「素晴らしい」ウイスキーでして、ここまでくると言葉で表現しても意味がないように思いますので、味わいのレビューは割愛させて頂きます。
1つお伝えしたいことは、この2つは「まったく違う味」ということです。
これには驚かされました。
これは、2年の熟成期間の違いもあると思いますが、樽の個性、保管された環境などが左右してるように思いますし、それくらいの違いがあります。
この違い、是非、味わって頂きたいものです。

最後に

わずか「186本」ずつしかリリースされなかった、相当レア度の高いウイスキーですが、奇跡的に両方とも入手出来ました。
昨今のコロナ禍におけるBARを含めた飲食店の営業制約などで、仕入れをする体力、気力が失われた飲食店さんが多いのかも知れません。
また、バーテンダーの財産の1つが、酒問屋やお酒のインポーター(輸入元)、製造元とのパイプと言われています。
これらの方々との信頼関係があってこそ、仕入れすることが出来るお酒も増えていきます。

この2本が揃うBARは少ないと思います。自慢です!笑
バーテンダーに感謝ですね。

今回、どのような理由で、奇跡的に2本入荷したのか分かりませんが、バーテンダーの日頃の積み重ねが大事であったことは言うまでもありません。
バーテンダーに感謝ですね。

この2本が置いてあるBARは少ないと思いますので、このレア度の高いリベットの「飲み比べ」同時開催が可能です。
ハーフショットでもご提供いたしますので、ご関心を持たれましたら、無くなる前に是非お越しください!

=The Glenlivetの他のコラム=
基準となるウイスキー|THE GLENLIVET(グレンリベット)
新着レビュー|THE GLENLIVET 12Y ILLICIT STILL(ザ・グレンリベット12年イリシット・スティル)
新着レビュー|THE GLENLIVET 12Y LICENSED DRAM(グレンリベット ライセンスド・ドラム)

Heiando Bar ( He&Bar )
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。

ABOUTこの記事をかいた人

漆器 山田平安堂とHeiando Barの代表取締役。 昔はお酒が飲めなかったのに、今ではお酒マニア。 漆器とお酒の魅力を伝えます!