2020年アードベッグ勢揃い|アードベッグ5年&Etc.

「私はアードベギャン」という記事で、世界的に人気の高いウイスキー「アードベッグ(Ardbeg)」と、2020年限定販売の「アードベッグ・ブラック」をご紹介させて頂きました。

アードベギャンとは、アードベックをこよなく愛する人々のニックネーム。
興味があれば、前回の記事もお読み頂ければと思います。

そんなアードベギャンを喜ばす新しいボトルが登場しました!!
アードベックが定番で扱っているものがこれで5種類となり、2020年限定ボトルと合わせて合計6種類。
2020年、通常に揃えられる全てのアードベッグがHeiando Barに勢揃いとなりましたので、新旧あわせご紹介をさせて頂きたいと思います。

  • 1. 新作「アードベッグ5年」
  • 2. アードベッグの定番4種類
  • 3. ウイスキーの熟成年数について
  • 新作「アードベッグ5年」(Ardbeg 5years)

    正式名称は「アードベッグ ウィー・ビースティー 5年」(Ardbeg Wee Beastie 5years)

    まず、面白く感じる部分、人によっては少し違和感を感じる部分が熟成年数「5年」という表記。
    ウイスキーを日頃から愛飲していないと気が付かないかもしれませんが、熟成年数が1桁のウイスキーはかなり珍しいです。
    一般的には10年くらいが定番品の熟成年数で、アードベッグのスタンダード品も10年です。
    高級品は15年、20年など伸びていくケースが多く、最近話題になった「サントリー山崎55年」は、55年もの熟成を経た貴重なウイスキーゆえ定価が3,000,000円という、凄いことになっていました。。

    創業して間もない蒸留所であれば5年という熟成年数も分かりますが、伝統あり、そして世界的な知名度も高い蒸留所が5年熟成でリリースしてくる時点で、かなり興味津々と言わざる得ません。

    こちらの商品に名付けられた「ウィー・ビースティー」、スコットランドの言葉で「小さいながらもインパクトがあり、手のつけられないリトルモンスター」という意味があるそうです。
    実際に飲んでみると、その名に恥じない「若々しく、力強く、そして猛々しい」テイストです。
    5年熟成という若々しさならではの味です。

    アイラ島らしく、アードベッグらしく「ピート(スモーキーな香り)」は強烈です。
    今まで愛飲していた10年物も充分に強烈でしたが、5年物はそれに加え「猛々しい」印象です。

    1度飲んだら、脳裏に焼き付くウイスキーですね。

    私は、ストレート、ロックと試しましたが、ちょっと猛々しさが気になり、ソーダ割り(ハイボール)が一番口に合いました!
    私は通常、アードベッグ10年を、ストレートかロックで楽しんでいますので面白い変化だなぁと思いました。
    このあたりは人それぞれの好みですし、自分に合った飲み方を見つけることも「ウイスキーの楽しみ方の1つ」だと思いますので、是非「自分に合う飲み方を探してみる」もお楽しみください!

    アードベッグの定番4種類

    アードベッグには、先にご紹介しました新作「アードベッグ5年」に加え、ド定番「アードベッグ10年」、そして、「アードベッグ アン・オー(Ardbeg An Oa)」「アードベッグ ウーガダール(Ardbeg UIGEADAIL)」「アードベッグ コリーヴレッカン(Ardbeg CORRYVRECKAN)」がございます。

    まず、ド定番の「アードベッグ10年」
    アードベッグと言えば基本、これを指します。

    私は、アードベッグの定番は全部飲みましたし、限定品も何種類か飲む機会がありました。個性的なアイラ島のウイスキーもそこそこ制覇していると自負していますが、結局、この「アードベッグ10年」が一番好きです。
    ほかが嫌いとかではないです。僅かな差ですが、一番美味しく感じます。
    ロックで飲むことが多いのですが、強いピートがマイルドに調和する瞬間がありまして、その瞬間に幸せを感じます。

    置いてあるBARも多いですし、価格も安定していますので、いつでも、どこでも、安心して幸せになれるところもお勧めです。

    続いて「アードベッグ アン・オー」

    2017年にラインナップされました「アードベッグ アン・オー」は、アイラ島、アードベッグ蒸溜所のある「オー岬」にちなんで名付けられたものです。
    シェリー樽、バーボン樽、新樽と3種類の樽で熟成させた原酒を使っているとのこと。
    完全に個人的な嗜好ですが、私はアードベッグをシェリー樽で寝かせたものを総じて美味しく感じる傾向にあり、この「アン・オー」も好きな味です。

    3番目は「アードベッグ・ウーガダール」

    アードベッグの仕込み水の湖の名前が付けられた「ウーガダール」も私の好きなシェリー樽とバーボン樽を利用。
    美味しいのですが、こちらはアルコール度数が54度となかなかハード。(定番の10年は46度)

    最後は「アードベッグ・コリーヴレッカン」

    ヨーロッパ最大の渦潮が発生する海峡の名前が付けられています。
    その名に恥じない、力強く強烈なテイスト。バーボン樽とフレンチオークの新樽による熟成です。
    こちらもアルコール度数は57%と高くなっています。結構な度数だと思いますので、飲まれる際はお気をつけ下さい!

    アードベッグのHPには、もっと詳しいテイスティングノートが掲載されていますし、私のレビューよりも正確ですので、興味ございましたらこちらをご覧ください。

    ウイスキーの熟成年数について

    2020年に入手できるアードベッグ6種類をご紹介しました。
    限定の「アードベッグ・ブラック」に関してはこちらの記事をお読み頂ければと思います。


    (貴重なアードベッグ・ブラック。こちらは、なくなり次第終了となる見込みです)

    「アードベッグ5年」の紹介の際に、熟成年数5年という若さと珍しさに触れましたが、一般的に、熟成年数の表記が許されていて一定のクオリティを超えているウイスキーでは、年数表記のある方が普通でして、また、その年数によって、分かりやすくグレード感を出していたりします。
    同じブランドであれば、10年より15年、15年より30年が高級になるという具合です。

    ちなみに、例えば熟成年数10年と表記されている場合、最も若い原酒が10年熟成ということになります。
    原酒の全てが10年で統一されているという意味の表記ではなく、15年、20年の原酒も含まれているかもしれませんが、一番若い原酒の年数を表記するルールになっています。

    アードベッグは、あまり熟成年数の表記にこだわらない蒸溜所のようで、定番の「アードベック10年」、ニューフェイスの「アードベッグ5年」こそ年数表記をしていますが、それ以外の定番品には年数表記がありません。
    だから何だという訳ではありませんが、蒸溜所の個性を感じますし、少なくともアードベッグは熟成年数ではない個性や何かに重きをおいているんだなぁと勝手に感じ取りながら楽しく飲んでいます。

    最後に

    Heiando Barには6種類のアードベッグがございます。
    わりと充実している部類に入るのではないかと思います。
    もちろん、他のBARでもっと充実しているところはいくらでもありますし、Heiando Barと同じくらいの品揃えのBARで、違うラインナップを充実させているBARもあると思います。

    私は、先にも書きました通り、定番の「アードベッグ10年」が一番好きです。
    ただ、このように「好き」と言えるのは、色々なアードベッグや、様々なアイラ島のウイスキーを飲んだゆえの結論です。
    「飲み比べる」という楽しみもBARの楽しみ方の1つです。
    1日でやり遂げる必要はありませんので、ちょっとずつ色々なお酒を試し「自分の一杯」が見つかったりしますとお酒の楽しみ方が増えると思います。
    BARによって、置いてあるお酒も個性あったりしますので、そのBARの個性を見つけられたりしますと、BARの楽しみが1つ増えます。

    私も歳とともに嗜好が変わったりするかもしれません。
    ずっとアードベギャンかもしれませんし、来年は違っているかもしれません。
    そんなことも楽しみたいなと思っています。

    【ご購入はこちら】
    (お酒の大手問屋の通販サイトにリンク貼っています)
    アードベッグ10年
    アードベッグ5年
    アードベッグ アンオー
    アードベッグ ウーガダール
    アードベッグ コリーヴレッカン

    Heiando Bar ( He&Bar )
    漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
    港区六本木4-10-5-2F
    六本木交差点より徒歩1分
    03-6804-6388
    お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
    営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    漆器 山田平安堂とHeiando Barの代表取締役。 昔はお酒が飲めなかったのに、今ではお酒マニア。 漆器とお酒の魅力を伝えます!