スコッチの地域紹介|アイランズとアイラ

個別ブランドのご紹介とは趣きをかえ、スコッチの地域紹介をしてきましたが、今回は最終回となる「アイランズ」と「アイラ」となります。

平安堂製「スコッチMAP」

アードベッグが好きということもあり、アードベッグの記事は多いのですが、アイラという観点では、あまり記事を書いてないと思います。
今回は、アイラやアイランズといったスコッチ産地の特徴をお伝えできればと思っています。
初級編レベルの内容ですが、お楽しみください。
ハイランド・ローランド編はこちらスペイサイド・キャンベルタウン編はこちら

アイランズ(Islands)

アイランドと記載されたり、アイランズと記載されていますが、このコラムではアイランズと表記しておきます。
アイランズは、特定の島ではなく、スコットランドの西岸、北岸に点在する島々で作られるウイスキーを総称してアイランズと呼んでいます。

潮を感じるウイスキーとして人気の高い「タリスカー」
最近、ラベルが新しくなりました。

オークニー諸島では、ハイランドパーク(Highland Park)、スキャパ(Scapa)。
スカイ島では、タリスカー(Talisker)。
アラン島の代表はアランモルト(Arran)
ジェラ島からはアイル・オブ・ジェラ(Jura)
マル島にはトバモリー(Tobermory)

Heiando Barは、今日現在、アイランズは5本。
アイランズ制覇、可能です。

スコットランドには、750以上の島があるようですが、蒸留所のある島は上に記載した通りです。

規模は大きくありませんが、島ごとに代表的な蒸留所を擁する感じですね。
(ハイランドパークは、ハイランドだと思っていましたが、アイランズでした)

島ごとに点在していますので、アイランズとしての特徴はそれほど明確ではないのですが、海沿いで作られることから、塩っぽさを感じるものが多いです。
タリスカーは、その「塩っぽさ」を一番感じやすいウイスキーの代表かなと思いますし、人気が高く、置いてあるBARも多いと思いますので試してみてください。
逆に、ハイランドパークは、穏やかで丸みのある優しいウイスキー。
同じアイランズを代表するブランドですが、方向性はだいぶ違います。
ちなみに、ハイランドパークは、「最も北端で作られるスコッチ」として有名です。

アイランズの楽しみ方は「島巡り」でしょうか。
全ての蒸留所のウイスキーがある訳ではないのですが、Heiando Barでもアイランズ制覇は可能です。
5つの島ですので、酒豪の方でしたら一晩で巡れそうですし、何日かに分けての「島巡り」も楽しそうですね!

アイラ(Islay)

アイラ島で作られるウイスキーをアイラと呼び、人気が高いことから、一つのジャンルと呼べるレベルです。

アイランズの1つですが、個性豊かな蒸留所が多く、ファンも多いことから、アイラ島だけは別格扱いとなり、独立した「アイラ」として扱われます。
ハイランドの一角でありながら、「スペイサイド」と独立して扱われることと一緒ですね。

「ウイスキーの聖地」と言われるアイラ島は、人口3000人少々と非常に小さな島で、ウイスキーの生産が主な産業。
ウイスキーの島と言って過言ではないと思います。

地域の特徴としては「ピートが効いている」に尽きます。
ウイスキーは「地域」より「蒸留所」の特徴の方が個性が出ると書いてきましたが、アイラに関しては、一部の例外を除いて、基本的には、この「ピートが強い」という個性を持っています。

スモーキーとか薬品のようなヨード香と表現され、苦手な人が少々と、熱狂的に好きになる人と分かれる、強烈な個性を持ったウイスキーになります。
ピートの強さを競っている訳ではないと思いますが、ピートの強さを謳っているブランドばかりです。

Heiando Barには、今日現在、アードベッグが10種類!!
なかなかの品揃えだと思います!

私のコラムを読んで頂いていると、アイラ=アードベッグのような感じを受けてしまいますが、1番有名なアイラ・ウイスキーと言えばラフロイグかなと思います。
有名なウイスキーが多いので書くのも大変ですが、列記しておきます。
ラフロイグ(Laphroaig)
アードベッグ(Ardbeg)
ボウモア(Bowmore)
ラガヴーリン(Lagavulin)
カリラ(Caol Ila)
ブルイックラディ(Bruichladdich)
オクトモア(Octmore)
ブナハーブン(Bunnahabhain)
キルホーマン(Kilchoman)

アードベッグ以外に、今日現在、アイラは5種類。

ブナハーブン以外は、大体ピートが強いブランドです。
(ブランドの中で、ピートに強弱をつけて複数銘柄を出荷したりしています)

私は、アイラの中でアードベッグがツボなのですが、バーテンダーの木村はラフロイグばかり飲んでいます。
私の友人は、カリラばかり飲んでいますし、ラガヴーリンを推す友人もいます。
アイラ好きは、アイラ全体も好きだと思いますが、基本的に何か一つを飲み続ける傾向が強いですね。笑

アイラの楽しみ方は、どれも強烈な個性を持っているので、どれがツボにハマるかなのではないでしょうか?
それほど中毒性が高く嗜好性の強い味わいです。

「アイラ島集合写真」
全部で16本。
私の趣味もございますが、やはり、アイラは人気が高いので本数は増えます。

「番外編|ビッグピートとジョニーウォーカー・アイラオリジン」
こちらの2本は、アイラのウイスキーをブレンドしたアイラ・ブレンデッド・ウイスキー。

最後に

6つの地域のコラムもこれで完結です。
何度か触れましたが、地域ごとの色は少なく、基本的にウイスキーは蒸留所の個性が強いです。
それでも、やはり「地域」という知識はあった方が楽しいです。
地域の中での違いも面白いですし、ビッグ・ピートや、ジョニーウォーカーのアイラオリジンのように、特定の地域でブレンドしたウイスキーなども、知識があれば飲んでいて楽しさが増します。
ウイスキーに限らず、ワインも日本酒でもそうですが、知識や背景と共に楽しむ良さがお酒にはありますので、そんな一助になりましたら幸いです。

=スコッチの地域特集=
ハイランドとローランド
スペイサイドとキャンベルタウン
アイランズとアイラ

=関連コラム=
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Heiando Bar ( He&Bar )
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。

ABOUTこの記事をかいた人

漆器 山田平安堂とHeiando Barの代表取締役。 昔はお酒が飲めなかったのに、今ではお酒マニア。 漆器とお酒の魅力を伝えます!