新着レビュー|ジョニー・ウォーカー アイラオリジン

1つ前のコラムで「ブレンデッド・ウイスキーの雄|ジョニー・ウォーカー ブルーラベル」をご紹介させて頂きました。
今回は、その流れで、最近、正式に国内で流通が始まりました、「ジョニー・ウォーカー ブラックラベル12年 アイラ・オリジン(Johnnie Walker Black12y Label Islay Origin)」を新着レビューとしてご紹介させて頂きます。

是非、前回の「ジョニー・ウォーカー ブルーラベル」の記事もお読みください。

国内で遂に正式リリース

2021年11月に正式発売となりました「アイラ オリジン」ですが、今までも飲むことは可能でした。
「オリジン シリーズ」として、スペイサイド・オリジン、ハイランド・オリジン、ローランド・オリジン、アイラ・オリジンの4種類がラインナップされていまして、今までは免税店のみで販売をされていた経緯です。
免税店で購入することが出来ましたし、免税店用が一部流通していたようですので、知らずに飲んでいた方もいますでしょうし、マニアの方が探し出して飲んでいたこともあると思います。
ただ、このような流通ですと割高になりますので、今回の正式リリースは嬉しい限りです。

右:ブルーラベル 左:ブラックラベル アイラオリジン
大きさは違いますが、角長のボトルに斜めのラベルがジョニー・ウォーカーの特徴です。

第1弾としてスペイサイド・オリジンが既に販売されていまして、今回は第2弾となるアイラ・オリジンの発売です。
おそらく、第3弾、第4弾と順次リリースされ、オリジンシリーズの4種類が身近になると思われます。

ジョニー・ウォーカー アイラ・オリジン

正式名称は、冒頭に書きました通り、「ジョニー・ウォーカー ブラックラベル12年 アイラ・オリジン」
前の記事で記載しましたが、ジョニー・ウォーカーの看板的商品が、「ジョニー・ウォーカー ブラックラベル12年」(通称ジョニ黒)でして、40種類以上の原酒をブレンドして作られています。
今回の「アイラ・オリジン」は、この「ブラックラベル12年」で使われている様々な原酒の中から、アイラ島(アイラ地方)の原酒のみを使いブレンドしたウイスキーとなります。

「ブラックラベル12年」からアイラ島のエッセンスを抽出したものが「アイラ・オリジン」となります。

なお、スタンダードな「ブラックラベル」は、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしていますので、ブレンデッドウイスキーですが、今回の「アイラ・オリジン」は、アイラ島のモルトウイスキーのみでブレンドしています。
グレーン・ウイスキーを使っていませんので、表記の方も「ブレンデッド・モルト・ウイスキー」
グレーンウイスキーを使っていないから、即高級品で圧倒的に美味しいという短絡的なものではありませんが、貴重であることは間違いありません。
(グレーン・ウイスキーに関しては、サントリー知多の記事で書いていますので、こちらもお読みください)

実際に飲んでみますと、アイラの特徴であるピート(燻製のような香り)はもちろん強いです。
アイラファンをしっかりと納得させる香りです。

ブレンドする時に、その中心となるモルトウイスキーが存在し、そのウイスキーのことを「キーモルト」と呼んでいますが、アイラ・オリジンのキーモルトは、ご存じの方も多いと思いますが、「カリラ(CAOL ILA)」「ラガブーリン(LAGAVULIN)」です。
いずれも、アイラ島と代表する蒸留所でして、私のコラムでは、アードベッグばかり紹介してしまっていますが、いずれも、実に美味しい蒸留所になります。

味わいを文章で伝えるのは難しいのですが、どちらかと言うと、私の印象では「カリラ」に近い方向性でのブレンドに感じました。
ラガブーリンの重厚感よりは、カリラの、癖はありつつも軽快な感じの方向性です。
むろん、アイラですので燻製感は充分に強く、好きな人、苦手な人は分かれる味だとは思いますが。

最後に

今回のオリジンシリーズは、BARで扱うには程よい価格帯ですし、ど定番であるブラックラベル12年を置いているBARも多いと思いますので、現在の2種類、最終的には4種類になると思いますが、「飲み比べてみる」は試してみたいと思いますし、お勧めです。
また、私はアイラ好きですが、ハイランドのウイスキーが好き、スペイサイドのウイスキーが好きなどと、ウイスキーが好きな方は、地域ごとの味に収斂していくことも多いですので、好きな地方があれば、あるいは、好きな地方を知りたい方にも面白いシリーズだなと思います。
単一の蒸留所で作られるシングルモルト・ウイスキーも良いですが、ブレンデッド・ウイスキーだから出来る今回のオリジン・シリーズは、ジョニー・ウォーカーの魅力を様々な角度から楽しめまして、他のものも飲んでみたい気持ちにさせてくれます。

残念ながら、現在、Heiando Barは、最上位となる「ブルーラベル」と、今回ご紹介の「アイラ・オリジン」の2種類の取り扱いになっておりますが、取り扱いBARも多いと思いますので、興味が湧きましたら、是非、ジョニー・ウォーカーの魅力を探求してみてください。

=合わせてお読みください=
ブレンデッドの雄|ジョニー・ウォーカー【ブルーラベル】
グレーンウイスキー|サントリー知多
サントリー響|山崎&白州&知多

Heiando Bar ( He&Bar )
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。

ABOUTこの記事をかいた人

漆器 山田平安堂とHeiando Barの代表取締役。 昔はお酒が飲めなかったのに、今ではお酒マニア。 漆器とお酒の魅力を伝えます!