新着レビュー|アードベッグ・トリーバン19年バッチ4

2019年から、アードベッグ(Ardbeg)は、少量生産(スモール・バッチ)の限定品、19年熟成の「トリーバン(TRAIGH BHAN)」をリリースしています。
少量生産ゆえ、入手がなかなか難しいのですが、2020年リリースのバッチ2、2021年リリースのバッチ3を無事に皆さまにお届けすることが出来ました。

2022年リリースとなるバッチ4も、例年以上に苦戦をしましたが無事に入手。
さっそく新着レビューをお届けいたします。

トリーバン(TRAIGH BHAN)のおさらい

2019年にスタートしたからか分かりませんが、トリーバンは19年と比較的長期熟成でリリースされます。
19年と表記されるということは、一番若い原酒が19年ということになります。
世界的なウイスキーブームで原酒が不足していますので、19年の長期熟成というだけで垂涎ものですし、少量限定生産(スモール・バッチ)も頷けます。

アメリカン・オーク樽とオロロソ・シェリー樽の原酒での構成は毎年一緒。
ボトルデザインも基本的には一緒なのですが、味わいの方向性は、毎年がらっと変えてくるところがトリーバンの面白いところだなと感じています。
バッチ2、バッチ3のコラムもお読み頂きたいですが、その際も味わいの大きな違いに触れていますが、今年のバッチ4も驚くほどに違いがありました!!
バッチ2のコラムはこちら
バッチ3のコラムはこちら

ラベル・デザインも基本的には一緒で様々な情報が読み取れますが、面白いところは「ボトルを詰めた時の気候」みたいな表記があることです。
バッチ2では「曇り空」というニュアンスの表記がされていまして、バッチ3では、皮肉を込めてか「In a lockdown(ロックダウン中の瓶詰め)」の表記。さすがです。笑
今年のバッチ4は天候的なところに戻り、「Under a fullmoon」となっており、満月の夜に瓶詰めされたとのことです。

是非、満月を浮かべながらお飲みください。

トリーバン、いざ試飲!

毎度のことですが、レアなウイスキーはお客さまに残しておかないとですので、バーテンダーと1杯をハーフショットで分け合って楽しんでいます。笑
まず、香り。
実に品の良い、アードベッグらしいスモーキーな香りが立ち込めます。
味も香りもですが、アードベッグのスタンダードに位置する10年の、まさに上位互換という印象。
バッチ3は、方向性がだいぶ違いましたので、まず「今年も思い切った方向だな」とニヤリです。

10年よりもライトに感じますが、それは安っぽいのではなく、上品に鼻や口から抜けているイメージです。
スパイス感、オレンジっぽい柑橘感、塩味もバランス良く感じられますが、パッケージにかかれている「メンソール」は、感じることが出来ませんでした。

昨年のバッチ3は、オイリーで濃厚な感じでしたが、真逆の仕上げです。

私はアードベッグを日頃から飲んでいますので、昨年のようなスタンダードと違う方向性のアードベッグも新鮮で楽しいですし、今年のバッチ4のように、普段飲みなれたテイストが上位互換されるトリーバンも、「あぁ、アードベッグらしいな」と思いながら飲め楽しいひとときを楽しませて頂きました。
飲み慣れたブランドがあると、このような楽しみ方も出来て楽しいですからオススメです。

2021年バッチ3と22年バッチ4
執筆時点でしたら飲み比べという贅沢が可能です!!

最後に

味に関しましては、皆さまの好みもございますし、そもそも言葉で伝えることが難しい部分ですので、実際にとしか言えませんが、このバッチ4、私もバーテンダーも「唸る旨さ」でした。
個人的には、アードベック最高の1杯が更新されました!!
こちらを記載している時点で、2020年のバッチ2は終わってしまいましたが、幸い、2021のバッチ3は残っています。
ハーフショットも承っているグレードですので、バッチ3とバッチ4の「贅沢な飲み比べ」ができる幸せなタイミングでもあります。
決してお安いウイスキーではありませんが、なかなか飲めないボトルですし、飲み比べとなると、なおさら難しいボトルとなります。
是非、お試しください。

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Heiando Bar ( He&Bar )
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。

ABOUTこの記事をかいた人

漆器 山田平安堂とHeiando Barの代表取締役。 昔はお酒が飲めなかったのに、今ではお酒マニア。 漆器とお酒の魅力を伝えます!