テキーラのカクテル|マルガリータ、テキーラサンライズ、マタドール

テキーラに関心をもち、「テキーラの誤解」「テキーラのお勉強」とテキーラにまつわる話題でコラムを書いてきましたが、最後はテキーラのカクテルをご紹介。
世界4大スピリッツの一つですので、もちろん、テキーラ・ベースのカクテルは色々とございますが、今回は、まあ、どのBARでも飲めるであろう「テキーラカクテルのスタンダード」と言える3つをご紹介したいと思います。
初心者向けレベルですが、テキーラコラム3部作の最終回です。

マルガリータ

テキーラをベースにしたカクテルの代表的な存在かつ、非常に古くから存在するカクテルです。

由来は色々と語られていますが、考案したバーテンダーであるジャン・デュレッサーが、若くして亡くなった恋人・マルガリータを偲んで創作したと言われています。
一番ロマンティックな由来なので、これが支持されているのかもしれませんね。

レシピは、
テキーラ2、ホワイトキュラソー1、ライム1をシェイクて提供するショートカクテル。
昔、「カクテルの黄金レシピ」というコラムを書いていますが、レモンとライムの違いはあれど、同じ割合でして、王道の配合となります。
マルガリータの特徴はスノースタイルと呼びますが、グラスの口部分に塩を付けること。
塩分が味を引き立ててくれます。

口の部分に塩を付けることをスノースタイルと呼びます。私は塩を取りすぎたくないので、ハーフスノースタイルでオーダー。

「ライムを口に絞り、ショットグラスでグイッとテキーラを飲み、塩を舐める」というワイルドな飲み方を見たことのある方も多いと思いますが、これは、口の中でマルガリータをご自身で作っているような感じですね。

私は、このカクテルあるあるなのですが、ピザの「マルゲリータ」と混同してオーダーしてしまい、よくバーテンダーに笑われています。
美味しいので、是非、試して頂きたいのですが、マルゲリータとマルガリータの言い間違いには、みなさんもご注意を!
酔っていると、なおさら間違えます。笑

テキーラ・サンライズ

ローリング・ストーンズという有名なロックグループがあり、そのミック・ジャガーというこれまた有名なリードボーカルがいるのですが、メキシコ公演でこのカクテルを飲み、いたく気に入り大ブレイクしたという逸話のあるカクテル。
最後にグレナデン・シロップ(ザクロのシロップ)を静かに注ぎ、グラスの底に沈めます。
これとオレンジジュースとの対比が朝焼けにみえることから、この名前になったのだろうと思います。

朝焼けの美しさを表現したカクテル

一瞬、キツめのカクテルに聞こえますが、アルコール度は高くなく、ジュース感覚で飲めるライト・カクテルです。
フルート型のシャンパングラスなどを使うことが多く、ロングカクテルとなります。

レシピはシンプルで、テキーラ1(45ml)に対してオレンジジュース2(90ml)を入れてステア(混ぜる)。
最後にグレナデンシロップを少々(2tsps)、静かに注ぎ底に沈めて完成です。

Heiando Barでは、ひと手間かけていまして、テキーラとオレンジジュースをステアではなく、シェイクしています。
空気が含まれ、ふわっとした優しさが生まれて、より美味しいと思います。

Heiando Barはシェイクしていますので、少し泡立った感じになります。

マタドール

「闘牛士」と実に勇ましい名前のカクテルですが、こちらもフルーツジュースで割る、飲みやすいライトタッチのカクテルです。

フレッシュのパイナップルがある時は、飾り付けにもフレッシュのパイナップルを。

レシピは、テキーラ30ml、パイナップルジュース45ml、ライム15mlを混ぜるだけ。
ロングカクテルとなりますが、ロックグラスで提供することが多いようです。

Heiando Barでは、フレッシュのパイナップルを置いていることが多いので、基本的にはフレッシュのパイナップルを使いご提供していることが多いです。
(パイナップルジュースも足して味を整えたりはしますが)

最後に

テキーラが美味しいのは当たり前なのですが、青々しさが強いですし、ショットグラスで飲むことも多いですので苦手にしている方が一定数いらっしゃることも事実です。
特に理由なく、どのBARでも飲めそうなスタンダードなカクテルを3つほどご紹介しましたが、カクテルにすると、テキーラの強い青々しさが程よく中和され、むしろ、他の材料の風味を引き立ててくれるように感じます。
テキーラのカクテルは美味しいです。
(まあ、他のカクテルも美味しいのですが)
食わず嫌いは勿体ないですから、これを機会に、新しい楽しみが増えましたら幸いです。

Heiando Bar ( He&Bar )
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。

ABOUTこの記事をかいた人

漆器 山田平安堂とHeiando Barの代表取締役。 昔はお酒が飲めなかったのに、今ではお酒マニア。 漆器とお酒の魅力を伝えます!