コロナ禍により、Heiando Barも時短営業や、そもそも営業出来ないなど様々な制約を受けていましたが、今度は、お酒の輸入が滞っているという問題が発生しています。
世界的に物流コストが高騰している部分もありますが、そもそも、物流が目詰まりし、お酒に限りませんが、予定通り輸入が出来ていないようで、様々なところから悲鳴が聞こえてきます。
Heiando Barは、ショット・バー、カクテル・バーとしてご利用される方が多いので、普段からシャンパンの消費が多い訳ではありませんが、長らくスタンダード・シャンパンで置いていた「マム」が長期欠品と連絡があり、この度、新しいシャンパン「DELAMOTTE(ドゥラモット)」に変更をしました。
さっそく試飲してみましたので、ご紹介とレビューをお届けしたいと思います。
Salon(サロン)という別格のシャンパン
どの世界にも「別格」の存在はありますが、シャンパン界で別格の存在として扱われるブランドが「Salon(サロン)」となります。
「単一品種」「単一年度」にこだわったシャンパーニュ作りが有名です。
特定のグラン・クリュ(特級畑)で作られた、シャルドネ(ぶどうの品種)100%で作られます。(単一品種)
また、特定の年のシャルドネのみを使い作っています。(単一年度)
あまり気にされていないかもしれませんが、シャンパンで年号が入っているものは少ないです。
単一年度のぶどうだけですと、品質が安定しない、つまり味も安定しないことが理由でして、かなり簡潔に書きますと、一旦ワインを作り、その後、複数のワイン、複数年度のワインをブレンドしシャンパンに仕上げます。
これにより、安定した味わい、安定した生産となる仕組みです。
サロンの凄みは「全て年号表記」
ぶどうの出来栄えに納得のいかない年は、そもそもシャンパンを造りません。
100年で30数年しか発売されていないと聞けば、その「こだわり」が尋常でないことがご理解頂けると思いますし、「別格」であることもご理解頂けるかと思います。
サロンの姉「ドゥラモット」
サロンの姉妹メゾンとして有名な「ドゥラモット」
サロンが製造しなかった年のぶどうを使い、シャンパンを作っています。
サロンよりも歴史が古いことから、妹ではなく姉と呼ばれることもありますが、そのような立ち位置のブランドです。
当然のことながら、サロンで使われるぶどうは、特級畑の高品質なぶどう。
サロンという別格シャンパンの眼鏡には適わなかったとしても、一般に考えれば、とても優れた原材料であることは間違いありません。
そして、サロンは、もはや入手そのものも困難ですし(販売本数が限定的)、飲んでみようと思いましたら、目が飛び出るようなお値段です。
(パパっと検索しましたが、20万円以下のサロンはありませんでした)
ドゥラモットは、Heiando Barでの提供価格が15000円(税・サ別/執筆時点の価格)
高いか安いかは人それぞれかと思いますが、高品質であり、普通に楽しめる価格帯(少なくとも目が飛び出る価格ではない)という、なかなか優れたシャンパンです。
最後に
味わいを言葉で伝えることは難しいですが、品質の高さが伺える、非常にクリアで雑味のない味わい。
甘みは少なく、キリッとし、シャルドネらしい味わいです。
今回、「物流が滞る」ということで困った事態ではありましたが、災い転じてとか、怪我の功名ではありませんが、このように「素晴らしシャンパン」に出会え、困難も考えようだなと感じたりしています。
むろん、「マム」も美味しいシャンパンでしたが、新しい出会いは楽しく素敵なものです。
当面は、こちら「ドゥラモット」を置いておきますので、興味持たれましたら、是非お越しください。
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漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
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お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
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