「シークレット・スペイサイド・コレクション」
ちょうど1年ほど前に、「グレンキース21年」をご紹介した際に、このスペイサイド・コレクションについてご説明させて頂きました。
(グレンキースのコラムはこちら)
今回は、その続編となる「ロングモーン18年」が入荷しましたので、さっそくご紹介をしていきたいと思います。
シークレット・スペイサイド・コレクション
前回のご説明とかぶってしまう部分はございますが、ペルノ・リカールという世界屈指のお酒を中心としたグループがございます。
ここは多数の蒸留所を傘下に持つのですが、その中で「スペイサイド地方」にある蒸留所で、普段はブレンデッド・ウイスキーの原酒をメインに作っている蒸留所にフォーカスをあて、長期熟成の厳選した限定ボトルをリリースしているものが、この「シークレット・スペイサイド・コレクション」となります。
基本的には「シングルモルト」(1つの蒸留所で作られたウイスキー)を滅多にリリースしていない蒸留所でして、普段は「黒子」に徹している蒸留所と言えます。
それらの中から、「これは!!」というコレクションを発売し、定期的に我々を楽しませてくれているシリーズで、ウイスキー好きのツボにハマるシリーズでもあります。
前回ご紹介した「グレンキース」、今回の「ロングモーン」の他に「キャパドニック」「ブレイズ・オブ・グレンリベット」があります。
ロングモーン蒸留所
ウイスキー愛好家であれば知っている方もいらっしゃる蒸留所ですが、有名かと言われれば知らない方も多いと思います。
「シーバス・リーガル」はメジャーブランドなのでご存じの方がほとんどだと思いますが、そのシーバスのキーモルトで知られた存在となります。
シーバスはブレンデッド・ウイスキーなので、いくつかの蒸留所の原酒をブレンドするのですが、その中核の1つとなる原酒(キーモルト)をロングモーンが提供しているということです。
「黒子」と表現しましたが、有名な黒子であり、偉大なる名脇役という感じでしょうか。
また、日本においては、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏がごく短期間ですが修行した蒸留所としても知られています。
ニッカウヰスキーのポットスチル(蒸留器)は、ロングモーン蒸留所のポットスチルがモデルとも言われていまして、余市蒸留所は、ロングモーンと同じストレートヘッド型の蒸留器になります。
ロングモーン18年(LONGMORN18y)
「スペイサイドの隠れた宝石」と呼ばれるほどのロングモーン蒸留所からリリースされた18年熟成のシングルモルト。
シングルモルトとしてのリリースが少ないですので、まずもって、シングルモルトという時点で興味深い1本です。
シークレット・スペイサイド・コレクションとして、18年、23年、25年の3種類がリリースされましたが、Heiando Barは18年を入手いたしました。
18年という長期熟成らしいオイリーな口当たり。
そして、ビターチョコ、ナッツ感がしっかりと効いていて、熟成感をしっかりと分かりやすく感じられます。
ハーフショットで、ストレート、ロックと楽しみましたが、ロックにしても腰がしっかりしていますので、だれることなく楽しめました。
アルコール度数が少し高めですので、加水したりロックにしても良いウイスキーです。
最後に
グレンキースに続き、2本目のスペイサイド・コレクションを楽しむことが出来ました。
グレンキースとロングモーンを飲み比べてみる。
シーバスとロングモーンを飲み比べてみる。
ウイスキーの知識が増えると、試したいことが増えて困ってしまいます。。笑
昨今のウイスキーブームもあり、原酒が枯渇するという問題はありますが、市場が元気であるゆえ、メーカーの方からは、いろいろな切り口でのボトルが出てきて楽しませてくれている部分もございます。
Heiando Barが、ご紹介した2本を持っているように、他のBARさんにも、そのBARならではのボトルがあると思います。
じっくりバックバー(お酒を置いている棚)を眺め、気になったボトルを試してみてください!
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