先のコラムで「ニューヨーク」というカクテルをご紹介したのですが、その際、正式レシピは「ライ・ウイスキー」を使いますが、Heiando Barは、ライ・ウイスキーがないのでバーボンで作っています。
とご紹介をしておりました。
(カクテル「ニューヨークのコラムはこちら)
ライ・ウイスキーは、あまりメジャーではなく、Heiando Barくらいの規模ですと置いていないBARが多いと思いますし、私も、特段の関心を持たないで来てしまっていました。
そんな中、興味深いライ・ウイスキー「WHISTLE PIG 12y(ホイッスル・ピッグ12年)」がリリースされましたので、試しに1本入れてみましたのでご紹介いたします。
ライ・ウイスキーを簡潔にご紹介
多くの方がイメージするウイスキーは、モルト(大麦)から作るモルト・ウイスキーと、アメリカやカナダが主流となる、とうもろこしが主原料のバーボン・ウイスキーだと思います。
聞き覚えのあるウイスキーは、基本的にこの2種類のはずです。
あまり生産量は多くないのですが、ライ麦を主原料とする「ライ・ウイスキー(RYE WHISKEY)」というものがございまして、国によりルールが違うようですので一概には言えませんが、アメリカでは「ライ麦を51%以上使う」「内側を焦がしたオーク樽で2年以上の熟成」をクリアしたものをライ・ウイスキーと呼んでおり、一定の人気がございます。
私もライ・ウイスキーは詳しくないのですが、苦味とスパイシーさ特徴となり、ちゃんと樽熟成させていますので、それらが調和され、深みのある美味しさになってくるそうです。
プチうんちくですが、今までウイスキーはWHISKYと表記していましたが、今回のライ・ウイスキーは「RYE WHISKEY」とEを加えて表記しております。
日本やヨーロッパなど多くの国ではWHISKYの表記なのですが、アメリカでは一般にWHISKEYと表記します。
今回はアメリカのウイスキーですので、WHISKEY表記にしてみました。
WHISTLE PIG 12Y(ホイッスル・ピッグ)のご紹介
「最も多くの賞を受賞しているライ・ウイスキー」という触れ込みで、2021年秋に日本に上陸したライ・ウイスキーとなります。
HPを見ると、10年、12年、15年の熟成がラインナップされていまして、Heiando Barでは、12年を仕入れてみました。
肩書が凄いですので、歴史ある蒸留所なのかと思いましたが、調べてみると2007年に設立した蒸留所となっていまして驚きました。
執筆が2022年ですので、15年熟成は出来たてホヤホヤですね。
最新の技術を織り交ぜながら、「最高のライ・ウイスキーを創造する」という目標を掲げた、ベンチャー精神に満ち満ちた蒸留所のようです。
HeiandoBarに入れた12年熟成は、「ほぼ100%ライ麦を使用」しているようで、フィニッシュに「ポートワイン樽」「ソーテルヌワイン樽」「マデイラワイン樽」の3種類の樽で追熟成させたものをブレンドしているとのこと。
なかなか手の込んだ作りです。
実際に試飲してみますと、個人的には「ロック」がお勧めでした。
ストレートでも美味しかったですが、少し冷やした方がライ・ウイスキーらしいスパイシーな感じが強く感じられました。
また、少し加水されることにより、一気に華やかさが出てきて、シナモンやバナナを感じられ、深み・厚みも出てきました。
また、樽香の強さはなかなかで、香りを嗅いでいるだけで幸せな気分になれます。
最後に
カクテルの材料として「ライ・ウイスキーがない」ということで興味が湧いた次第ですが、この「ホイッスル・ピッグ」は、ちょっとお高いウイスキーでして、カクテルには使えません。笑
(お作りしても良いですが、えらい高いカクテルになります)
ぜひ、ロックやストレートでじっくりとお楽しみください。
私も「ライ・ウイスキー」と向き合えて、良い経験をさせて頂きました。
高いとはいえ、手の届く範囲のお酒が多いところが、ワインなどと違って敷居が引くく助かります。
ライ・ウイスキーを常備しておくかなどは、場所の問題やバーテンダーの判断もありますので何とも言えませんが、興味があったらお試しください。
少し規模の大きいBARでしたら、そもそも何種類か置いていると思いますので、新しい出会いに良いジャンルかもしれません。
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。