2010年、イタリアで初となるウイスキー蒸留所が出来ました。
スイス国境に近い山奥で、ウイスキー作りにはもってこいの場所らしいです。
プーニ川からその名を貰った「PUNI(プーニ)蒸留所」
今回は、こちらの紹介と、このウイスキーを使ったカクテルをご紹介したいと思います。
PUNI(プーニ)蒸留所
確かにイタリアのウイスキーというのは聞いたことありませんでしたが、1つも蒸留所がなかったんですね。
日本はウイスキー作りが盛んなうえ、世界的なウイスキーブームもありますので、正確な数は分かりませんが、120箇所くらいウイスキーの蒸留所があると言われています。
日本酒や焼酎を作られているメーカーさんも、ベンチャーで参戦される方もと色々です。
(一度、安積蒸留所のコラムも書いたと思いますので、こちらからお読みください)
冒頭の通り、2010年創業、2012年に初蒸留、2016年に発売開始となっていますので、本当に「つい最近」の出来事ですね。
(コラム執筆は2023年)
製法はしっかりと伝統的なスコッチ、原材料は地元の大麦、小麦、ライ麦を使い、斬新かつ洒落た、洗練されたイタリアらしいボトルに詰められています。
ラベルには「The Italian Malt Whisky(イタリアン・モルト・ウイスキー)」と描かれています。
ここはちょっと注意が必要でして、スコッチ(スコットランドのウイスキー)は、厳密な法律がありまして、Malt whisky(モルトウイスキー)を名乗るためには、大麦100%である必要があります。
日本の大手ウイスキーも、基本的にはスコッチのルールで表記しています。
(ただ、日本は法律ではないので、このルールに則っていないウイスキーもあります)
先に書いた通り、プーニの原材料は、地元の大麦、小麦、ライ麦ですので、スコットランドでしたら、これはブレンデッド・ウイスキーになります。
イタリアとスコットランドでは、お酒の法律が違いますので、これは致し方ない事象ですが、少し混乱するポイントでもありますので記載しておきました。
むろん、モルトウイスキーだろうとブレンデッドウイスキーだろうと美味しければ良いですが。笑
カクテル|ブールヴァルディエ
前に「最も人気のあるカクテル|ネグローニ」をご紹介しました。
ジン・ベースで、カンパリとスイート・ベルモットで作るカクテルです。
ブールヴァルディエは、このジンをウイスキーに変えて作るカクテルになります。
ネグローニが有名だからか、ネグローニの変化したカクテルと紹介されることが多いですが、グーグル先生によると、文献上はブールヴァルディエの方がネグローニより古くからあるそうです。
レシピは、
ウイスキー45ml
カンパリ30ml
スイート・ベルモット30ml
(全部同量を表記するレシピもあります)
これらをステアし、ロックグラスに注いで、オレンジ(レモン)を添えて完成です。
カンパリはご存じの方も多いと思いますが、まさにイタリアを代表するリキュール。
スイート・ベルモットもイタリアのお酒です。
ここのコラムで、あえてブールヴァルディエをご紹介しているのはここがポイント。
イタリアン・ウイスキー「PUNI」が登場したことで、オール・イタリアンでこのカクテルが作れるようになったというお話です。
はい、本当にどうでも良い話ですよね。笑
どの国のウイスキーで作っても良いんです。
(正式レシピは、バーボン、もしくはライ・ウイスキーですし・・・)
別にイタリアの方々も、オールイタリアンでブールヴァルディエが作れたからと言って喜んでもいないと思いますし。。
でも、なんか良いんですよね。
こういうの。
バーテンダーがお客さんに話す話題にもなりますし、バーカウンターでこんな話を聞けば、なんかイタリアの情景が浮かびます。
それがお酒の楽しみの1つですし、豊かさや文化だったりすると思います。
最後に
このカクテル、使うウイスキーで味がだいぶ違いますので、プーニだから美味しいとかではなく、それは飲まれる方の嗜好かなと思います。
ただ、イタリアの情景を思い浮かべるにはプーニが必要です。
楽しく会話するも良いお酒の飲み方ですが、そんな情景を思い浮かべて飲むお酒も、また楽しみの1つかなと思います。
また、このプーニ、癖が強くなく、そもそもとして上品な、美味しく飲めるウイスキーです。
ボトルデザインも洒落ていますし、トータルで良いウイスキーだと思います。
目に止まったら、一度、お試しを!
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
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六本木交差点より徒歩1分
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