さてさて、この画像をみてピンとくる方は、なかなかのウイスキー通です。
答えは何でしょう。
「全部ジャパニーズウイスキー」
「全部サントリーのウイスキー」
もちろん正解ですが、真意とは異なります。
「サントリー響の原料となるお酒」
こちらが、この写真の真意となる答えです。
山崎+白州+知多=響
つまり、山崎と白州と知多、この3つをブレンドしたウイスキーが、かの有名な「サントリー響」となるお話です。
もちろん、この3つのウイスキーをグラスの中で混ぜても「響」にはなりません。笑
正確に書きますと、山崎蒸留所と白州蒸溜所で作られたモルトウイスキー、そして、知多蒸留所で作られたグレーンウイスキーを、ブレンダーが吟味に吟味を重ねブレンドしたものが、ブレンデッド・ウイスキー最高峰の1つである「響」となります。
こちらのコラムで何度も書いていますが、シングルモルト(単一蒸留所のみのウイスキー)とブレンデッド(複数の蒸留所のウイスキーをブレンド)に優劣はありません。好みの問題です。
サントリーさんのラインナップをみても、ブレンデッド・ウイスキーである「響」は、看板ブランド「山崎」と遜色ない扱いであることを見ても分かって頂けると思います。
「サントリー響」
響の歴史は比較的浅く、1989年の発売となります。
まず、21年ものが発売され、その後、ラインナップを増やし、現在は、ノンビンテージである「JAPANESE HARMONY」「BLENDER’S CHOICE」、そして高嶺の花感満載の「21年」「30年」の4種類が定番品となります。
Heiando Barでは、一般的な「JAPANESE HARMONY」を通常では取り扱っています。
ボトルデザインは、個性的で高級感を感じる24面体。
24節気にちなんでいると言われています。
このボトルデザインは格好良いですよね。
すべてか調べていませんが、ラベルの紙は「越前和紙」と聞いたことがあり、「日本から世界に」というサントリーさんの姿勢が、味、風味以外の随所にありますね。
味わいは、「優しさ」「優雅さ」に溢れています。
徹底的に優しく、雑味がまったく無い味です。
誰もが美味しいと感じるであろう、王道の味です。
白州より山崎に近いなぁというのが私の印象ですが、まあ、私のテイスティングはたかが知れていますので、あとは皆さんの舌で味わってみてください。
「気品溢れる」とは、このウイスキーだなと思わせてくれる味わいです。
最後に
普段、何気なく飲んでいたウイスキーも、知多は珍しいグレーンウイスキーであったり、響は、山崎・白州・知多蒸留所という聞き慣れたウイスキーのブレンデッドであったりと、ちょっとした知識があるだけで俄然と面白くなりますし、また、新たな知識欲が出てきます。
また、惰性で飲まず、しっかり味わうようにもなり、個人的には一石三鳥で得した気分を楽しんでいます。
「旨いものは旨い」
これは真理ですが、ちょっとした知識も華を添えてくれるものですので、こんなコラムが役に立ちましたら幸いです。
Heiando Barでは、基本的に上記ウイスキーを常備しておりますが、ジャパニーズ・ウイスキーは入荷に時間がかかったり、タイミング次第で欠品などもございますことご了承ください。
〈サントリーさんのウイスキーコラム〉
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