美味しすぎるクラマト|ブラッディ・シーザー

前回、「自分の味を作るカクテル」として、「ブラッディ・メアリー」というトマトジュースを使った味変カクテルをご紹介しました。
また、少し前に「衝撃のジンジャービア」というタイトルで、ジンジャーエールで作る「モスコミュール」ではなく、ジンジャービアというジンジャエールの源流のようなもので作る「モスコミュール」についてもご紹介をしました。


(左がブラッディ・シーザー、右がブラッディ・メアリー)

今回は、この両方の面白さを兼ね備えたカクテル「ブラッディ・シーザー」をご紹介したいと思います。
先の記事を読まれてから、今回の記事を読んで頂いた方が面白いと思いますので、まだお読みでなければ、ぜひ、こちらを先にお読みください。
「自分の味を作る|ブラッディメアリー」
「衝撃のジンジャービア|モスコミュール」

今回ご紹介する「ブラッディ・シーザー」
前回の「ブラッディ・メアリー」と名前が似ていまして、和訳すれば「血まみれのメアリー」と「血まみれの皇帝」という感じでしょうか。
おどおどしい名前とは裏腹に、どちらも、とても飲みやすく、世界中で親しまれているトマトジュースがベースのカクテルです。

ブラッディ・メアリーのレシピは、ウォッカ1に対しトマトジュース3〜4程度のシンプルな、ウォッカのトマトジュース割り。
ブラッディ・シーザーのレシピは、ウォッカ1に対してクラマト3〜4程度で割る、ウォッカのクラマト割りとなります。


(グラスの口半分に塩、カットレモンを添えたスタイルでご提供しております。セロリが合うとされていまして、セロリを添えるBARもございますが、Heiando Barでは、セロリ塩というものを使っています)

さてさて「クラマト」という、聞き慣れない言葉が出てきました。
もちろん、知っている方も多いかと思いますが、この「クラマト」というジュースは、トマトジュースに「ハマグリ」のエキスと香辛料を混ぜたもの。
れっきとした商品として存在していまして、アメリカやカナダではかなりメジャーなドリンクとのことです。

ハマグリなどの二枚貝を意味するクラム(Clam)とトマト(Tomato)をかけ合わせた造語で「クラマト(Clamato)」という商品名となり、モッツ社さんが製造をしています。


(こちらがクラマト。このまま飲めますし、料理に使っても良いです)

ハマグリのエキスがたっぷり入っていますので、普通のトマトジュースに比べて、深みと複雑な旨味が感じられます。
語彙が少なく申し訳ないのですが、この「ブラッディ・シーザー」を初めて口にした時も「衝撃的」な美味しさでした。
そして、次に感じたことは「なんでこんなに美味しいものがもっとメジャーにならないんだろう??」でした。

出汁文化の日本ですので、ハマグリエキスはツボにはまりますよね。

「衝撃のジンジャービア」の記事でも書かせて頂きましたが、お酒とお酒を組み合わせるカクテルも多いですが、お酒とジュースで作るカクテルも沢山ございまして、この場合は、7割くらいがジュースだったりすることが多いです。
お酒にこだわる美味しさ。
シェイクなど作り手(バーテンダー)の技術による美味しさ。

これらに目が行きがちですし、基本はこれらが重要なのですが、副材料(割り材)が7割を占めるケースもありますので、副材料の変化やこだわりによる美味しさもカクテルの醍醐味の一つです。

また、ブラッディ・シーザーには、ブラッディ・メアリー同様、「自分の味を作る」楽しみも味わえます。


(ブラッディ・メアリー同様、塩(セロリ塩)、レモンに加え、ソース、胡椒、タバスコの5種類の味変アイテムをご用意しています)

ジンジャーエールとジンジャービアの違いによるモスコミュール。
トマトジュースとクラマトの違いによるブラッディ・メアリーとブラッディシーザー。
そして、自分味を作る楽しさ。

色々楽しめ、そして美味しい「ブラッディシーザー」の紹介でした。
感覚的ですが、8割以上のBARで「クラマト」を置いている印象ですので、まあ、大体のBARで飲めると思いますし、Heiando Barでも基本的には常備しております。
興味を持たれましたら、是非お試しを!

貝のエキス入りですので、「酔いにくい」「二日酔に効く」なんて話も聞いたりします。
真実かは知りませんが、お酒ですのでほどほどに。

なお、クラマトは普通にご購入可能です。
ご自宅でも料理にお酒にとお楽しみ頂けますので、ご関心ございましたらご購入を。
アマゾンにリンクしておきます。

【2021年12月追記】
現在、Heiando Barのブラッディ・シーザーは、唐辛子を漬け込んだウォッカ「ペルツォフカ」をベースに、チェリートマトなどを使ったオリジナル・スタイルのブラッディ・シーザーに進化しております。
スタンダードが良い方は、オーダーの際にバーテンダーにお伝え下さい。
スタンダードの方が優しい味で、オリジナルスタイルは、少し刺激的な味わいになります。

唐辛子を漬け込んだウォッカ「ペルツォフカ(PERTSOVKA)」
程よい刺激が楽しめるウォッカです。

ペルツォフカ・ウォッカをベースにチェリートマトなどを使ったオリジナルスタイルのブラッディ・シーザー。
もちろん、クラマトは使っています。

=カクテルに興味あればこちらも是非=
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衝撃のジンジャービア|モスコミュール
自分の味を作る|ブラッディ・メアリー

Heiando Bar ( He&Bar )
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
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