爽やかな苦味!|カンパリのカクテル

前回、世界で最も飲まれているカクテル「ネグローニ」というコラムをお届けしました。
その際、「ネグローニ」というカクテルは、ネグローニ伯爵が「アメリカーノ」というカクテルのソーダをジンに変更して飲みだしたことが始まりとご紹介いたしました。
(前回の記事はこちら)

ネグローニの由来が面白かったですし、私もネグローニ伯爵同様に「カンパリ好き」ですので、「アメリカーノ」含め、カンパリとカンパリのカクテルについてご紹介したいと思います。

真ん中のボトルがカンパリ(Campari)
有名ですのでご存じの方も多いかと。
BARが赤いので、カンパリの赤さが伝わりませんが、鮮やかな赤色が特徴です。

カンパリ(CAMPARI)

かなり有名なイタリアのリキュールですので、ご存じの方も多いかと思います。
ビター系リキュールと呼ばれていまして、鮮やかな赤いリキュールとは裏腹に、しっかりと苦味が効いています。
原材料の詳細は非公開とされていますが、60種類にも及ぶ原材料が使われているとのこと。
(ビター・オレンジ、コリアンダー、リンドウの根などと言われています)

そのまま飲むケースもありますが、鮮やかな赤が映えること、苦味が効きつつ、香りが豊かであることから、カクテルに使われることが多いです。
私は炭酸で割る「カンパリ・ソーダ」を、さっぱりしたい時に飲んでいますし、「カンパリ・オレンジ」あたりは居酒屋さんでも飲めたりするお手軽カクテルとして人気ですよね。

カンパリを使ったカクテル

前回のコラムで、「アメリカーノ」の炭酸をジンに変更したものが「ネグローニ」とご紹介をしました。
私は「アメリカーノ」を飲んだことがありませんでしたので、さっそく「アメリカーノ」を試してみました。

カクテル「アメリカーノ」
古くからあるカクテルですが、爽やかで今風のカクテルとも言えます。

レシピは、カンパリ30ml、スイート・ベルモット30mlを混ぜ、炭酸でアップ。
レモンやオレンジを添えて完成です。

普段、カンパリ・ソーダを飲んでいるのですが、これにベルモットの香り、甘みが加わり、爽やかさを維持しながら、優しく飲みやすいカクテルになっています。
美味しいですね。
そして、誰もが美味しいと感じる味だと思います。

なお、調べてみると「アメリカーノ」には2つのレシピが存在し、正式レシピは、「カンパリではなくビターベルモットを使う」と書いてありました。
カンパリベースの方が多く普及しているような感じはしますので、このあたりは面白いところですね。

続いてご紹介するカクテルは、「ミラノトリノ」
こちららは「アメリカーノ」から炭酸を抜いたもの。
「ネグローニ」からジンを抜いたものとも言えますが、カンパリとベルモットを同量で割りロックスタイルで飲むカクテル。
炭酸の軽やかさ、ジンの切れ味などが抜かれますので、苦味と甘みが濃厚です。
クラシックなカクテルだなと思わせる味わいで、ノスタルジックな気分にさせてくれる味わいです。

カクテル「ミラノトリノ」
見た目はネグローニとほぼ一緒ですね。
クラッシクなカクテルの味わい。濃厚です。

最後にご紹介するカクテルは「スプモーニ」
レシピは、カンパリ30ml、グレープフルーツジュース30mlを混ぜ、トニック・ウォーターで割る。
カンパリの苦味、グレープフルーツの苦味、トニック・ウォーターの苦味が加わっているにも関わらず、程よい苦味に抑えられていて、甘みと香りのバランスも良く、飲みやすいカクテルです。
ここでご紹介した3つのカクテルでは、最も知名度も高そうですし、どなたにも美味しく感じる、ライトなカクテルだと思います。

カクテル「スプモーニ」
カンパリのカクテルで一番有名かもしれません。
飲みやすく、そして美味しいです。

最後に

料理もカクテルも「足したり」「引いたり」することで、色々なカクテルが生まれます。
今回は「アメリカーノ」を中心に足したり引いたりしたカクテルを2回に渡りご紹介してみました。
カンパリが好きではありましたが、実際は、カンパリ・ソーダばかり飲んでいましたので、今回のコラムをきっかけに、私も色々と楽しめました。
「好きなリキュールを、様々に楽しむ」
そんなきっかけになりましたら幸いです。

Heiando Bar ( He&Bar )
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。

ABOUTこの記事をかいた人

漆器 山田平安堂とHeiando Barの代表取締役。 昔はお酒が飲めなかったのに、今ではお酒マニア。 漆器とお酒の魅力を伝えます!