ダグラスレイン社より発売された限定品「ゴールドロンズ・シェリー・カスク・フィニッシュ」が入荷しましたので、さっそくご紹介したいと思います。
屈指のボトラーズ「ダグラスレイン」
蒸留所が自ら蒸留し、熟成させ、瓶詰めを行い発売するウイスキーを「オフィシャル・ボトル」と呼びます。
皆さんがよく耳にするウイスキーの大部分はオフィシャル・ボトルのウイスキーです。
山崎蒸留所で完結する「サントリー山崎」。幾度となくご紹介しているアードベッグ蒸留所で完結する「アードベッグ」などなど。
これに対して、蒸留所から原酒を買取り販売するウイスキーがございまして、これを「ボトラーズ・ウイスキー」と呼んでいます。
もちろん、ただ買取り、瓶詰めしているだけではありません。
追加熟成をさせたり、いくつかの原酒をブレンドしたりしながら、元来の蒸留所のウイスキーとは違った味わいを追求したり、違った魅力を引き出してくれている方々ということになります。
今回ご紹介のウイスキーは、数あるボトラーズの中でも代表的な1つと認識されている「ダグラスレイン社」(Dauglas Laing’s)
前のコラムで「BIG PEAT(ビッグピート)」をご紹介しましたが、こちらもダグラスレインのもの。
こちらは、アイラ島に特化したブレンデッド・ウイスキーでして人気あります。
(過去記事もお読みください)
The GAULDRONS(ザ・ゴールドロンズ)
「BIG PEAT」とアイラ島のブレンドに対し、こちら「THE GAULDRONS」はキャンベルタウンのブレンド。
(アイラの記事はこちら/キャンベルタウンの記事はこちら)
アイラもキャンベルタウンも、スコッチの代表的な生産地ですが、キャンベルタウンは昔に栄えていた地域。
現在では数えるほどの蒸溜所しか残っていません。
ただ、「モルトの香水」と呼ばれるほど香り高く、昨今では入手もなかなか難しくなっている大人気の「スプリングバンク」という蒸溜所があり、こちらの原酒と、同じく潮を感じさせる同地区の「グレンスコシア」蒸留所の原酒をキーにブレンドしているウイスキーになります。
スプリングバンクの原酒を使っているというだけで飲みたくなる方が続出しそうなブレンデッド・ウイスキーですね。
今までも、キャンベルタウン・ブレンドは限定販売をしていたのですが、今回はさらなる個性を加えた「シェリー樽での追加熟成」版。
Sherry Casks Finishとなります。
シェリー樽らしく、というより、ここまでというレベルでシェリー樽由来の「甘い」香りが立ちのぼってきます。
飲んで見るとドライでスパイシー。
わりと重量感を感じる仕上げに感じました。
最後に
今回は、ゴールドロンスのご紹介をしつつ、ボトラーズというウイスキーのご紹介をさせて頂きました。
私も、まだ不勉強でボトラーズにはあまり詳しくないのですが、オフィシャルと違った味わいとなる変化が面白く、人気があるのもうなずけます。
好きなオフィシャルとボトラーズを飲み比べる。
今までは、オフィシャル同士の飲み比べばかりでしたが、また新しい魅力が加わりました。
また、折をみてボトラーズのコラムも書きたいと思いますので楽しみにお待ち下さい。
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
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お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
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