日本ともゆかりの深い英国のエリザベス女王がお亡くなりになりました。
様々な形で追悼されていると思いますが、BarですのでBarらしく追悼の意を表現してみようと思い、本コラムを執筆しています。
タイトルの通り「英国王室にゆかりのあるお酒」
一度「Royal Household」という、まさに英国王室御用達という名前のウイスキーをご紹介しましたのでそちらもお読み頂けると幸いです。
(ロイヤルハウスホールドの記事はこちら)
カクテル|クイーン・エリザベス(Queen Elizabeth)
お亡くなりになられたエリザベス女王の名前が付けられたカクテル。
こちらは、豪華客船「クイーン・エリザベス号」が由来とされていますので、女王を間接的にイメージしたカクテルという感じでしょうか。
レシピは
ブランデー30ml、スイート・ベルモット30ml、オレンジキュラソー1dashをステア。
程よく甘みが効いており、ブランデー、スイート・ベルモット、オレンジキュラソーの香りが複雑に絡み合い、女王の名に相応しい優雅なカクテルです。
気になる点は、イギリスのお酒がベースに使われていないことですね。
カクテル|クイーン・エリザベス2世
こちらも女王の名前が冠されたカクテル。
こちらは、客船クイーン・エリザベス2世号の船長が考案したレシピとされています。
レシピは
ドライ・ジン45ml、カンパリ2tsp、グレナデンシロップ2tsp、オレンジジュース15mlをシェイク。
ロンググラスに注ぎ、ソーダでアップ。
カンパリやグレナデンシロップは僅かにアクセントで入れている分量でベースはジンとオレンジジュース。
シェイクすることでジンの強さが和らぎ、軽やかに飲めるロングカクテルです。
まさに、豪華客船で爽やかに飲む1杯という趣きです。
こちらには、ドライジン(ロンドンジン)が使われていますので、英国風カクテルですね。
スコッチウイスキー|ロイヤル・ロッホナガー(Royal Lochnagar)
ロイヤル(英国王室御用達)の冠がついたハイランド地方のスコッチ。
ロッホナガー蒸留所として立ち上がりましたが、1848年、ヴィクトリア女王が蒸留所を訪れ、数日後に王室御用達となる「ロイヤル・ワラント」が届いたとのことです。
相当に感動されたのではないでしょうか。
この僥倖により、ロイヤルを名乗る数少ない蒸留所になりました。
スコッチウイスキー|ラフロイグ(Laphroig)
アードベッグと双璧をなすアイラ島のピートの効いたウイスキーの代表銘柄ですので、ご存じの方も多いかと思います。
こちらは、チャールズ皇太子(現在の国王)が愛しているウイスキーでして、プリンス・オブ・ウェールズを務めるチャールズ皇太子の準紋章が記されているほどです。
真偽は分かりませんが、昔は、この準紋章は裏に記されており、チャールズ皇太子が、ラフロイグを飲んでいる間は立場を忘れたいから裏面に紋章を記していたと言われています。
最後に
英国皇室にまつわるお酒ということで、2つのカクテル、2つのウイスキーをご紹介させて頂きました。
国同士は親密ですが、距離の壁もありますので、身近な存在ではない部分もあると思います。
お酒は、文化や歴史を感じさせる一つだと思いますので、このようなコラムで、少しでも海外の文化や歴史を感じて頂けたら幸いです。
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
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お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
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