新着レビュー|マクリームーア10y(MACHRIE MOOR 10y)

アラン島、アランのウイスキー。
馴染みのない方もまだ多いかと思いますが、大変に評判の良いスコッチ・ウイスキーでしてどんどん人気が出てきています。

アラン島のアラン蒸留所が毎年、少量限定販売している「マクリー・ムーア(MACHRIE MOOR)」が入荷しましたのでご紹介します。

アラン蒸留所(Arran)

アラン島というスコットランドにある、人口5,000人ほどの小さな島にある蒸留所です。
片田舎と言って過言ではなさそうな島にある蒸留所ですので、さぞ古くからという印象ですが、こちらは1995年に出来た比較的新しい蒸留所になります。
アラン島でのウイスキー作りは途絶えてしまっていまして、久しぶりの蒸留所となったようでして、昨今のクラフト蒸留所のパイオニアと言われています。

スコットランドのミニチュアと呼ばれるような島のようでして、清らかな水、夏や冬の穏やかな気候などがあいまり、高い品質のウイスキーを作り評判を高めています。

MACHRIE MOOR 10y(マクリー・ムーア10年)

毎年、マクリー・ムーアというシリーズを少量で限定販売をしています。
そして、今年から「10年」という年号表記が加わりました!

スコッチにおける年号表記は、最も若いお酒の年数になりますので、今年のマクリー・ムーアは、最低10年以上熟成された原酒のみで構成されていることが保証されているということになります。
前述しました通り、まだ若い蒸留所ですので、熟成期間の長い原酒の絶対量が少ないと思われます。
昔からアラン蒸溜所を飲み続けてきたファンの方からしますと、「ついに10年がリリース出来たか」みたいな感慨深く感じるリリースなのかもしれませんね。

名前となっている「マクリー・ムーア」というのは、アラン島にあるピート湿原の名称だそうです。
定番のアラン10年はノンピートタイプ(ピートを効かせていない。燻製や消毒液のような香りがしない)ですが、マクリー・ムーアは、ピート湿原から来ている名前の通り、ピートタイプのウイスキーです。
とはいえ、私が愛飲しているアードベッグのようなハードなピートではなく、ライトなピート。

アランらしい、清らかでフルーティなスコッチの中に、少しだけクセのある香りがアクセントで効いている、そんな感じです。
ハードなピートが苦手な方でも、ライト・ピートであれば美味しく飲めるかもしれませんのでお試し頂きたいところです。

最後に

限定リリースということで、常にご用意が出来る訳ではございませんが、執筆時でしたら定番との飲み比べも可能です。
どの蒸留所も限定品をリリースし、我々を楽しませてくれますが、まったく違う方向性で出してきたり、方向性は同じでありながらちょっとした変化をぶつけてきたりと、実に様々で、飲み比べてみると楽しさが倍増したりします。
限定品と定番品の両方を置いているBARは多いと思いますので、そんなチャンスに恵まれましたら、ぜひ、飲み比べてみて、2倍楽しんでみてください!

Heiando Bar ( He&Bar )
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。

ABOUTこの記事をかいた人

漆器 山田平安堂とHeiando Barの代表取締役。 昔はお酒が飲めなかったのに、今ではお酒マニア。 漆器とお酒の魅力を伝えます!