話題になっているアイリッシュ・ウイスキー「Busker(バスカー)」が入荷しましたので、さっそくご紹介です。
アイリッシュ・ウイスキー
スコッチ・ウイスキー、ジャパニーズ・ウイスキーの紹介が多かったので、アイリッシュ・ウイスキーの紹介は初めてになります。
ウイスキー全体をざっくり見ましても、スコッチ、アメリカン(バーボン)のシェア・人気が高く、日本にはジャパニーズ・ウイスキーもありますから、アイリッシュ・ウイスキーはややマイナーですし、意識しないと口にする機会は少ないのではないかなと思います。
スコッチはスコットランドで作られるウイスキーで、スコッチを名乗るためのルールが存在します。
アイリッシュは、アイルランド及びイギリスの北アイルランド地方で作られるウイスキーで、こちらも、アイリッシュを名乗るには厳格なルールが存在ます。
原材料や、3年以上の熟成などが要件となっています。
そして、アイリッシュ・ウイスキーの1番の特徴と言えるものが「3回蒸留」
(ほとんどのアイリッシュが3回蒸留ですが、全てではないようです)
スコッチは基本的に2回の蒸留なのですが、アイリッシュは伝統的に蒸留を3回行います。
これにより、雑味をとり、なめらなかな味わいになるとされています。
スコットランドでも、アイルランドと近く、その影響を受けている「ローランド地方」のウイスキーは、3回蒸留をしているところもあり、「3回蒸留」は、製造工程として差別化の1つとなっています。
(ローランド地方のコラムはこちら)
BUSKER(バスカー)人気
ややマイナーな感のあるアイリッシュ・ウイスキーですが、このバスカー、大人気です。
追加で販売はされていくと思われますが、初回出荷分は即完売したりなど、入手困難であったりもしています。
ロイヤルオーク蒸留所というところで作られているのですが、こちらは、2016年に操業スタートし、2020年に「バスカー」ブランドをリリースと、実に若い蒸留所です。
歴史も伝統もありません。笑
歴史も伝統もありませんが、人気を博している最大の理由は、「作り手」です。
マスターブレンダーという、味を決める最も重要な責任者であり、誇り高き業務があります。
この「マスターブレンダー」が、その蒸留所の「顔」であることが多く、そして多くのファンを惹きつけます。
ロイヤルオーク蒸留所は、このマスターブレンダーに、「ウイスキーの殿堂入り」をしていて「ブレンディングの名手」と呼ばれた「ジョン・ラムゼイ氏」を招聘しています。
これは「飲んでみたくなる」新銘柄です。
(アードベッグの蒸留責任者に関連したコラムもございます。是非、お読みください)
バスカー・シングルモルト
Heiando Barに入荷したものは、バスカーのシングルモルト。
今まではブレンデッド・ウイスキーが発売されていましたが、今回、シングルモルトを謳うアイリッシュが発売されました。
3回蒸留の「バーボン樽原酒」と「シェリー樽原酒」から構成されているとのことです。
飲んでみますと、まさに3回蒸留の良さが生きた、雑味のない、スムースな味わいです。
それでいて、しっかりと穀物由来の甘みも感じられ、癖になる中毒性というよりは、「美味しく飲み続けられる」方向性の味わいですね。
最後に
こちらのバスカーは、マスターブレンダーが著名ということが人気の根底にありますが、それに加え、「実に手頃な価格である」という部分も人気の秘訣ではないかなと思っています。
ノンビンテージ(年号表記なし)とはいえ、これだけ著名なブレンダーが作り上げたウイスキーが、ウイスキー高騰の時代に、この価格で飲めることはかなり幸せなことに思います。
今現在は、少々入手困難だったりもしますが、落ち着けば「手頃に飲めるウイスキー」になるのではないかと期待しています。
また、今後のことは分かりませんが、年号表記の入ったバスカーなど、新しいウイスキーの投入も期待できます。
リリース初期から飲み始めれば、バスカーや、ロイヤルオーク蒸留所の歴史と共に歩むことも出来ますよね。
歴史ある蒸留所が良いのは当たり前ですが、新ブランドも楽しみの一つに加えてみてはいかがでしょうか?
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
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