前回、「クラセ・アスール」というテキーラと共に、「テキーラは一気飲み専用のお酒じゃありませんよ、ましてや罰ゲーム専用のお酒じゃありませんよ!!」という内容で「テキーラの誤解」というコラムを書かせて頂きました。
是非、前回のコラムを先にお読みください。
私もテキーラには詳しくありませんでしたので、前回のコラムをきっかけに少し勉強をしまして、今回は、前回の続きという位置づけで、「チリ・カリエンテ(Chile Caliente)」というテキーラのご紹介と共にお届けする初心者講座第二弾です。
テキーラの熟成
前回のコラムでご紹介した「クラセ・アスール・レポサド」で、レポサドは2ヶ月以上の樽熟成をしたテキーラのことですとご説明をさせて頂きました。
ウイスキーですと10年単位での熟成が当たり前とは言いませんがスタンダードにありますし、最低3年以上の熟成がルールとして決められていたりもします。
テキーラは、原材料も気候も背景となる文化も違いますので、ウイスキーのような熟成期間のものはほとんどありません。
そしてウイスキーなどは熟成年数をシンプルに表記することが多いのですが、テキーラの場合は、熟成期間に応じた名称が決められています。
熟成をしない、もしくは2ヶ月以内の熟成を「ブランコ」
2ヶ月以上1年以内の熟成を「レポサド」
1年以上3年以内の熟成を「アネホ」
3年以上の熟成を「エクストラ・アネホ」
このような形で名称が決められていまして、基本的に、ラベルに明記されています。
「エクストラ・アネホ」は、少し珍しいと言っても良いレベルでして、一般的なBARで、普通に楽しむテキーラは、ブランコ・レポサド・アネホの3種類が多いのではないでしょうか。
もちろん、エクストラ・アネホを置いているBARも沢山あると思いますが。
熟成期間による違い
気候が温暖であることがやはり大きいと思いますが、僅か2ヶ月であっても熟成することでしっかりと樽の熟成感は感じられます。
ブランコはフレッシュな感じを楽しむテキーラ。
アネホは樽の熟成感を楽しむテキーラ。
そして、レポサドは、そのいいとこ取りのテキーラと言えます。
そして、多くのブランドは、その違いを楽しめるようにブランコ・レポサド・アネホの3種類をラインナップして販売していることが多いです。
ウイスキーは熟成年数が長いので、同じブランドで熟成年数が違うと、価格が加速度的に高くなっていくのですが、テキーラの場合、ウイスキーほど長期熟成ではありませんので価格への反映も僅かなケースが多いです。
ウイスキーで10年、20年、30年の飲み比べなんてしましたらお金がいくらあっても足りませんが、テキーラでしたら、割と気楽に楽しめることが多いと思いますので、同じブランドで3つ揃っているBARがありましたら、そんな楽しみ方もお勧めです。
チリ・カリエンテ(Chile Caliente)
特徴的なボトルが印象的なチリ・カリエンテ。
唐辛子がモチーフのボトルですが、唐辛子を漬けているなどではなく、味も辛いという訳ではありません。
アハトロというテキーラと中身が一緒で、ボトルデザインが違うというものになります。
前回のクラセ・アスールもそうですが、テキーラは特徴的なボトルデザインが多いので、バック・バー(BARのお酒を陳列するスペース)を効率的に使えなくなるのが難点です。。
ただ、特徴的なボトルですと、多くのお客さまが「そのボトルなに??」と聞いてくださるので、バーテンダーとお客さまの会話のきっかけになり、功罪併せ持つ感じでもありますが。
Heiando Barは、テキーラの品揃えがやや少ないのですが、その中で、このチリ・カリエンテは、ブランコ・レポサド・アネホの3熟成期間を取り揃えております。
価格も僅かな差ですので、是非、熟成期間の飲み比べを楽しんで頂ければと思います。
さっそく私も3種類の飲み比べを楽しんでみました。
私のイチオシはブランコ。
原材料のブルーアガベからくる青々しいフレッシュ感がテキーラらしく好みでした。
バーテンダーの話ですと、テキーラが好きな人は、ブランコ派、レポサド派、アネホ派と分かれることが多いとのことです。
私もウイスキーでは「アイラ」ばかり飲んでいますので、その気持ち分かります。
まだ、色々なテキーラを飲んでいませんので、私も完全なブランコ派かも定かではありませんが。。
最後に
普段、あまりテキーラを飲まなかったのですが、特徴的なボトルで、かつ、少しレアな「クラセ・アスール」がBARに入荷したことで、すっかりテキーラに魅了されました。
もちろん、まだまだテキーラに関しては素人レベルですが、良いきっかけになり、また、お酒ライフが充実しそうです。
私もついつい飲み慣れたウイスキーばかりを頼みがちでしたので反省ですね。
BARの良さは色々あると思いますが、やはり、そのバラエティに富んだラインナップは、ご家庭やレストランとは一線を画すレベルですので、「新しい出会い」はBARならではです。
テキーラに強いBARも沢山あると思いますので、Heiando Bar含めてですが、BARをもっと気軽にお楽しみ頂ければ幸いです。
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
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