前回「基準となるウイスキー」として「THE GLENLIVET12Y(ザ・グレンリベット12年)」をご紹介させて頂きました。
こちらは、スタンダード品として、Heiando Barでも、多くのBARでも常備しているウイスキーとなりますが、2021年2月に数量限定で新商品が発売されました。
Heiando Barにも届いてきましたのでさっそく新着レビューをお届けしたいと思います。
THE GLENLIVET 12Y ILLICIT STILL(ザ・グレンリベット12年イリシット・スティル)
スタンダードであり、王道中の王道ウイスキー「ザ・グレンリベット12年」
今後も、この12年をベースにした限定品がリリースされるようで、その「第一弾」として数量限定で発売されました。
数量限定ではありますが、ほとんどがBARで消化されてしまうなど、一般の方々の手になかなか入手しにくいというほど少量生産ではないようですので、特別レアではないようです。ご安心ください。
今回の限定品に名付けられた「ILLICIT(イリシット)」とは、「不法・不正・非合法・・・」といった意味。
ダークと言いますか、ブラックと言いますか、かなり危険なネーミングではありますが、これは、禁酒法時代のことを「ILLICIT DAYS」と呼ぶらしく、その時代のグレンリベット、原点であるグレンリベットから着想を得て開発されたことに由来するそうです。
聞いてみれば、「第一弾」に相応しいネーミングであり、テイストということになりますね。
基本的な原材料はスタンダードの12年と一緒。
当時(1800年代)の製法にのっとり、冷却濾過を行わないノン・チルフィルタード製法という部分に違いがあり、アルコール度数も少し高めの48度となっています。
ボトルデザインも丸みを帯て可愛らしいのですが、こちらは、現存する最古の「ザ・グレンリベット」のボトルデザイン由来とのことです。
テイスティング
基本的な原材料は、「ザ・グレンリベット12年」と一緒ですので、全てにバランスが良く、特徴的なフルーティで優しさに溢れる味と香りです。
方向性は一緒なのですが、この「イリシット・スティル」の方が「全体的に強調されている」という印象です。
輪郭がしっかり出ているとでも言いましょうか、スタンダードに対して、くっきり、しっかりです。
そのため、りんご感やバーボン樽特有のバニラ感を少し強く感じることが出来ました。
「スタンダード」と「イリシット・スティル」、個人的には、普段から輪郭のしっかりした代表とも言える「アードベッグ」を飲んでおりますので「イリシット・スティル」の方が好みです。
ただ、これは、まさに嗜好の話ですので、実際にお試し頂ければと思います。
数量限定ということではありますが、スタンダード品より少し高い程度のお値段でして、スタンダード品の時にも触れましたが、ウイスキーの価格が高騰していく中、お値段的にも優等生だと思います。
最後に
数量限定ではありながら、お値段的には優等生であり、しかも、当面はまだ入手できそうであり、何とも有り難い「新作」ですね。
しかも、このように「原酒」を一緒にしながら、ちょっとしたテイストの違いをシリーズ化し、今後もリリースしてくれるということですので、楽しみになります。
毎回、お値段が優等生であるかは分かりませんが、今回くらいであれば、発売される度に、気兼ねなく「飲み比べる」楽しさが味わえ最高ですね。
Heiando Barでなくとも、置いてあるBARはそこそこ多いような気がしますので、まずは「第一弾」を楽しみつつ、次のリリースを待ちましょう!
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漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
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