以前に、「ブレンデッド・ウイスキーの雄」というストーリーでジョニーウォーカーをご紹介させて頂きましたが、そのジョニーウォーカーと双璧をなす有名なブレンデッド・ウイスキーのブランドが「デュワーズ(Dewar’s)」
(ジョニーウォーカーのコラムは、こちらとこちら)
一時期、居酒屋さんなどでも「デュワーズでハイボール」のような宣伝がガンガンと流れていましたので、知っている方も多いと思いますし、少しリーズナブルなウイスキーのイメージを持たれている方も多いかもしれません。
定番の「デュワーズ・ホワイト・ラベル」は、ウイスキーが高騰していくなか、実に美味しく手軽な価格で楽しませてくれる良いお酒です。
そんなデュワーズから25年という長期熟成がリリースされましたのでご紹介いたします。
デュワーズ25年(Dewar’s 25y)
デュワーズは、ブレンデッド・ウイスキーの代表的なメーカーとなります。
1つの蒸留所で作られたウイスキーがシングルモルト・ウイスキー。
複数の蒸留所のウイスキーをブレンドしたものがブレンデッド・ウイスキーとなりまして、どちらが優劣という話ではなく、どちらにも良いところがあります。
分かりやすくサントリーさんで例えてみますと、「山崎」がシングルモルトとなり、「響」がブレンデッド・ウイスキーとなります。
ただ、一概には言えませんし、詳細は割愛しますが、ブレンデッド・ウイスキーの方がコストパフォーマンスに優れているケースは多いです。
ブレンドする人の腕次第で、「コストパフォーマンスに優れた美味しいウイスキーを作り出す」がブレンデッド・ウイスキーの醍醐味ではないでしょうか。
今回のデュワーズ25年は、まさにこの表現がぴったりな一本。
25年以上熟成されたモルトとグレーン原酒を40種類以上も使いブレンド。
決して安くはありませんが、昨今の長期熟成シングルモルト・ウイスキーの高騰を考えると、リーズナブルに長期熟成を楽しめるハイ・パフォーマンスなウイスキーとなっています。
味わいは
ロイヤル・ブラックラという初めて英国王室御用達になったウイスキーがあるのですが、その樽でフィニッシュさせたと謳われています。
7代目マスターブレンダー(ステファニー・マクラウドさんという女性だそうです)の腕と、ロイヤルブラックラの樽の力でしょうか。
25年という名の通り、奥深い味わいに仕上がっています。
開栓したては、アルコールがキツく感じたりもしますが、そのようなネガティブな感じは一切なく、深く深く、そして穏やかな味わいです。
高い安いは人それぞれだろうと思いますが、25年熟成、そして、その期待を裏切らない味わいをこのお値段で提供して貰えると、このご時世、実に有り難いことです。
最後に
手頃なウイスキーのイメージがあるデュワーズからリリースされた25年という長期熟成ラインナップ。
違和感は別にありませんが、少し意外な感じを受けたことは事実です。
そして良い意味で裏切られた、実に深くふくよかな、デュワーズらしい優しい仕上がりで、芳醇な香りと共に、美味しく楽しめるウイスキーに仕上がっています。
若々しいウイスキーも良いですが、熟成を積み重ねた超熟ウイスキーも良いですね。
コスパ良しとは言え、やはりお高いですので頻繁には飲めませんが、久しぶりに「ゆっくり」とグラスを傾けました。
皆さまも、「ゆったりとしたひととき」を過ごしたい時に、このようなチョイスを検討してみてください。
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
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03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
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