秘伝のタレシステム|ロン・サカパ

私が良く飲んでいるラム「ロン・サカパ」は、美味しいうえに、うんちく満載のラムで語り甲斐のあるラムです。
今回は、この「Ron Zacapa(ロン サカパ)」をご紹介いたします。

Ron Zacapa(ロン サカパ)のうんちく

Ronは、スペイン語でラムを指します。(英語:Rum スペイン語:Ron)
Zacapaは、サカパと読み、酒場(さかば)と似ていますがグアテマラ東部にある街の名前です。
つまり「サカパという街で作られているラム」という、紐解くと平凡な商品名。
スペイン語のわからない私から見ると、妙に格好良いネーミングですが。笑

ロン・サカパの代表的なうんちくは以下の通り。

  • 一番搾り
  • 海抜2300m
  • ソレラ・システム
  • ラムはサトウキビを原材料とする蒸留酒ですが、一般的には「砂糖を精製した後の糖蜜(モラセス)」を原料に使います。
    ロンサカパをはじめ、一部のラムは、砂糖を精製する前の「サトウキビの一番搾り」を原材料にしていまして、まず、これが一番目の特徴です。

    次は、標高2300m
    雲より上、天空、天国に一番近い・・と表現されている熟成庫は、海抜2300mと世界一高い場所での熟成です。
    気温は低く、気圧も低いことになり、じっくりと熟成されます。
    ゆっくり、じっくりとした熟成により、深い味わいを生み出していることが二番目のうんちくポイントです。

    最後はソレラ・システム(solera)。
    シェリーワインが好きな方はご存知のソレラ・システム。
    一番下段に一番古い樽。
    次の段には、次に古い樽。
    一番上には、新しい樽。
    一番古い樽から商品となる原酒を抜き取り、抜き取った分量を中段から補充。中段も抜き取られた同じ分量が一番上段から補充されます。
    使った分だけ補充している「秘伝のタレ」と同じ仕組みで、原材料や樽などの個体差を均し、常に均一化された「伝統の味」を再現する方法です。
    シェリーワインは、このソレラ・システムで作られているのですが、ロン・サカパもこの作り方を取り入れている、珍しいラム蒸留所となります。

    ラベルにも「ソレラ・システム」や「一番搾り」といった特徴が謳われています。

    ロン・サカパ23年

    Heiando Barでは、執筆時点でロンサカパ23年を置いています。
    ラムにそこまで精通している訳ではないのですが、私の中で「ラムはこうあるべき」みたいな味わいです。
    ロックで飲むことが多いのですが、しっかりした甘みを感じ、その後に熟成された様々な味わい(バター感やスパイス感など)が出てきます。

    ちなみに、いつもご紹介しているウイスキーは、23年と表記してあれば、最低熟成年数が23年となります。
    (23年よりもっと長い熟成年数のウイスキーも含まれている可能性があり、23年以下の熟成のものは含まれません)
    これはウイスキーのルールですのでラムには当てはまらず、ラムで23年という表記は、最高熟成年数が23年ということになります。
    ロン・サカパのHPを見ますと、この23年には6年〜23年の熟成された原酒が使われているとのことです。

    最後に

    カクテルのベースに使われることも多いので、ラムを口にすることは多いと思いますが、ロックやストレートで味わう方は少数派かなと思います。
    ラムにも様々な味わいがありまして、一概に言えることは少ないのですが、甘みが感じられるお酒ですので、ウイスキーやジンなどより馴染みやすい蒸留酒なのかなと思ったりもします。
    特に、このロンサカパは「王道の味わい」と言っても過言ではありませんので、ラムにチャレンジしてみるには好適だと思います。
    置いてあるBARも多い銘柄ですので、うんちく満載のロン・サカパをうんちくと共にお試しください。

    Heiando Bar ( He&Bar )
    漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
    港区六本木4-10-5-2F
    六本木交差点より徒歩1分
    03-6804-6388
    お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
    営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。

    ABOUTこの記事をかいた人

    漆器 山田平安堂とHeiando Barの代表取締役。 昔はお酒が飲めなかったのに、今ではお酒マニア。 漆器とお酒の魅力を伝えます!