5大ウイスキーと言われる、スコッチ、アイリッシュ、カナディアン、アメリカン、ジャパニーズ。
今回はアメリカン・ウイスキーの1つ、バーボンをご紹介いたします。
私も、普段はスコッチ1本槍ですのでコラムを書きながら一緒にお勉強。笑
ということで、内容は初心者編です。
アメリカン・ウイスキーとバーボン
バーボン(Bourbon)、バーボン・ウイスキー(Bourbon Whiskey)という言葉は良く聞かれるのではないでしょうか?
アメリカン・ウイスキーの大半がバーボンですので、「アメリカン・ウイスキー=バーボン」という図式も概ね間違いではないのですが、厳密には違います。
アメリカン・ウイスキーには、ライ・ウイスキー(ライ麦が主原料)、テネシー・ウイスキー(バーボンとほぼ同じだがテネシーで作られる)、コーン・ウイスキー(トウモロコシが80%以上)なども含まれており、あまり口にする機会は少ないのですが、これらやバーボンを含め、アメリカの法律に則り製造されたウイスキーはすべて「アメリカン・ウイスキー」となります。
バーボンは、アメリカン・ウイスキーの最大勢力ではありますが、その一部ということになり、バーボン以外のアメリカン・ウイスキーを置いているBARもそう多くないと思いますが、「アメリカン=バーボン」でありません。
余談ですが、上記でBourbon Whiskeyと表記していまして、これはアメリカ英語の表記になります。
アメリカ以外の大多数の国では、ウイスキーはWhiskyとeの入らない綴りが一般的ですし、私のコラムでも基本的にはWhisky表記ですが、今回はアメリカン・ウイスキーということでアメリカで一般的なWhiskey表記にしてあります。
バーボン・ウイスキー
皆さまがイメージするアメリカン・ウイスキー。
メイカーズマーク、フォアローゼス、ハーバー、ワイルドターキー、ブラントン・・・これらは全部、バーボンとなります。
ケンタッキー州バーボン郡が発祥とされ、昔はケンタッキー州で作られたものがバーボンでしたが、現在は、バーボンを定義した法律に基づいて作られていればバーボンとなります。
代表的なルールは、
アメリカで作られている
とうもろこしが51%〜80%(80%を超えるとコーン・ウイスキーですね)
内側を焦がしたアメリカン・オークの新樽で熟成
あたりが有名ですし、バーボンの味わいを特徴づけているルールにもなります。
なお、このコラムで良く出てくるスコッチは、スコットランドのウイスキー。
こちらは、大麦(モルト)を主原料にしているウイスキーとなりまして、スコッチとバーボン、原材料が異なりながら、ファンを分かち合っている人気のウイスキーとなります。
このバーボン、すべて一律な味わいではありませんが、とうもろこしが主原料であり、オーク樽は甘みが出ると言われますので、スコッチに比べると「甘み」を感じやすい方向性が多いです。
スコッチ・ウイスキーと同じで、年数表記があれば、その年数が一番若い熟成年数。
つまり、10年と表記されていれば、最低10年以上の熟成された原酒で構成されていることになります。
逆に、スコッチ・ウイスキーは、3年以上熟成をさせないとスコッチ・ウイスキーを名乗ることが出来ませんが、バーボンは熟成が早いという特徴もあり、最低熟成年数の縛りはありません。
最後に
私はスコッチを飲むことが多く、たまにしかバーボンを口にしません。
好きか嫌いかと言われれば好きですし、飲むときは美味しいと思って飲んでいますが、ここらへんは嗜好の問題ですね。
あくまでも私の中での表現ですが、ボクシングで頭へのパンチは1発でノックアウトされ、ボディブローは後から効いてくるみたいな表現がありますよね。
どちらも経験はしたことありませんが、スコッチはノックアウト系、バーボンはボディブローのように感じています。
この表現、まったく的を射た表現ではないかもしれませんが、私の中では、これに近いイメージがあり、バーボンを飲んでいるとだんだんとずっしり重さを感じてきます。
そして、これが「たまらない」という方がとても沢山いらっしゃることも事実で、BARでも、バーボンを飲まれる方は、ずっとバーボンを飲まれています。
ウイスキー中級くらいになると、スコッチとバーボンを区別して飲んでいると思いますが、初心者の方は、この区別をせず飲まれている方も多いのではないかなと思います。
一度、ウイスキーの中で対極にあるであろう「スコッチ」と「バーボン」を飲み比べてみるなど、原材料や歴史からくる味わいの違いを試してみては如何でしょうか?
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
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