英国の専門誌が、毎年、世界のTOPレベルのBAR100店舗にアンケートをとり、最も人気のある「クラシック・カクテル」の人気ランキングを発表しています。
「The World’s Best Selling Classic Cocktails 2022」が正式名称。
ここで1位に選ばれたカクテルが「ネグローニ」(Negroni)
日本でも人気はありますが、Heiando Barで見ていますと、海外の方のオーダーが圧倒的に多いです。
日本での評価よりも、圧倒的に海外での人気が高いカクテルといえます。
ネグローニ(Negroni)とは
このカクテルは由来がしっかり分かっていまして、イタリア・フィレンツェのレストラン「カソーニ」の常連客「カミーロ・ネグローニ伯爵」が発案し、愛飲していたカクテル。
このお店のバーテンダーが共同開発者という感じになると思うのですが、そのバーテンダー「フォスコ・スカルセリ氏」がネグローニ伯爵に許可をとり、1962年に、伯爵の名を冠するカクテルを発表したと記されています。
それまで愛飲していた「アメリカーノ」というカクテルがあるのですが、そのソーダをジンに変更してオーダーしたことが始まりとされています。
レシピはシンプル。
ドライ・ジン、カンパリ、スイート・ベルモットを1:1:1の割合(一般的には30mlずつ)で、氷の入ったロックグラスに注ぎ、ステア(かき混ぜる)。
オレンジスライスを添えて完成です。
Heiando Barのバーテンダー木村は、僅かにジンを増やし、キレ味を出していると言っています。
ジンのキレ味、カンパリの深みのある苦味、ベルモットとカンパリ、そして最後に添えるオレンジからくる複雑で芳醇な香り。
確かに良く出来たカクテルでして、実に美味しいです。
日本は食前酒という文化があまり根付いていませんので、そこまで人気が高くないのかもしれませんが、海外では「食前酒」として飲まれることが多いようです。
食前でなくても充分に美味しく頂けるカクテルですが。
Heiando Barのネグローニ
Heiando Barには、大(30L)と小(2L)の樽を置いています。
小さい樽は、熟成が早いということもありますので、いろいろなお酒を熟成して楽しんでいますし、お客様にも楽しんで頂いております。
執筆時点(2022年7月)で、樽の中身は、なんと「ネグローニ」
カクテルを熟成させるという新しい試みをしています。
普通のネグローニを85%くらいの分量にし、残り15%くらいを樽熟成したネグローニで作ります。
樽熟成ネグローニは「隠し味」として使う感じです。
樽から出る「樽香」と「スパイシー」さがほんのりと感じられ、少し個性の発揮された「Heiando Bar」のオリジナル・ネグローニがお楽しみ頂けます。
(期間限定の樽熟成です。違う熟成に切り替えることもございますことご了承ください)
最後に
昨年の1位は「オールドファッション」
今年の1位は「ネグローニ」
私は仕事柄、どちらも飲んだことありますが、意外と飲まれたことのない方も多いのではないでしょうか?
カクテルと聞くと「マティーニ」「ギムレット」・・・なイメージでしたが、日本と世界では、やはり嗜好や文化の違いが出て面白いなぁと思いました。
湿度の高い日本は、やはり炭酸で割るカクテルが心地よいですし、食前酒をあまり嗜みませんので、違いが出るのは当然なのですが。
私もネグローニは知っていましたが、世界でこれほど愛飲されているカクテルとは知らず、面白い情報でした。
また、海外旅行が自由に出来るようになりましたら、世界中のネグローニを飲み比べしてみてください。
Heiando Barも、執筆時点では、営業開始を17:00に早めていますので、食前酒対応中です!
お時間許せば、お試しください!
漆器山田平安堂が運営する六本木のオーセンティックBAR
港区六本木4-10-5-2F
六本木交差点より徒歩1分
03-6804-6388
お客様単価目安:2,500円〜3,500円くらい(2杯飲んで)
営業時間などの詳細はこちらをご覧ください。