赤坂にひっそりと佇む隠れ家料亭、紫芳庵(しほうあん)にお邪魔しました。
出迎えて下さったのは、当主見習いとして紫芳庵を切り盛りしている小紫(こむらさき)さん。実は彼、山田(訪問者)の大学の後輩でもあります。
紫芳庵の土地はもともと、小紫さんのひいおばあ様が育ったところだそう。
その後はおじい様がプライベートなお客様をもてなすゲストハウスとして使っていましたが、最近一般の料亭としてリニューアルオープンしたそうです。
リニューアルオープンの一年前に、家業に戻ってきたという小紫さん。はっぴをはじめ、店内の調度品やお花も紫色で統一されていました。
お料理は、季節に合わせて。今回は夏のメニューをコースでいただきました。
先附は、太刀魚と長芋に濃厚なウニとキャビアをのせた一品。海苔醤油の香りがふわりと広がります。
向附にはつぶ、帆立、アワビの貝のお皿を。フォアグラと酢のソースでいただきます。
これからは、例えば結納の席やお祝いなどの「家族行事」にもどんどん使っていただきたいですね。
紫芳庵では3つのお部屋を個室でご用意しているので、小さいお子様からおじい様おばあ様まで、ゆっくりお食事をしていただけると思います。
次のお椀はフカヒレ真丈でした。蒔絵で描かれた松が美しいですね。
蓋の裏側にも絵付けがされていました。
最近は安くて質のいい器もどんどん増えていますが、その中でいかに「良いモノの価値」を感じていただけるか、を模索しています。
それにはやっぱり作り手の想いだったり、温度だったりを知っていただくことで、愛着が生まれることもあると思います。
お料理や器とともに楽しみたいのが、約90坪あるという立派な日本庭園。
それぞれの個室から、四季折々の庭園を眺めることができるのも魅力です。
こちらは、平安堂のインテリア商品の撮影に紫芳庵のお部屋をつかわせていただいた時の写真。しっとりとした緑が素敵です。
御造りは夏河豚を贅沢に。
糸賀喜をたっぷりと散らした甘鯛の焼物。
メインは、希少部位シャトーブリアンの炭焼き。
甘味には、香ばしいきな粉と黒蜜をたっぷりとかけた葛切りを。一皿一皿、趣向が凝らされており大満足でした。
紫芳庵の「紫」は苗字から、「芳」はおじい様のお名前からとっているそう。ご家族の歴史を感じます。
大使館や大企業が多い一等地、赤坂に佇む「紫芳庵」。
当主見習いの小紫さんの明るい人柄と、細やかな心遣いも楽しめるお店です。
ゆったりと寛いだ時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。
〈追記|2020年10月〉
ランチを始めたということで、さっそく行ってきました!
松茸、マグロ、のどぐろ、和牛、ふぐ・・
旬の食材、豪華な食材を色々と楽しめる豪華なお弁当でした!
店舗名: 紫芳庵(しほうあん)
住所: 東京都港区赤坂8-6-2
アクセス: 【都営大江戸線・東京メトロ銀座線・半蔵門線】青山一丁目駅(4番出口)徒歩5分
営業時間: 17:30~22:00(最終入店19:00)
平均予算: 20,000円~
電話番号: 03-3402-3405(完全予約制)